國村元店主:
『 今はまだ何も起こらない。
工場の連中も行政の連中も、井戸水さえ飲まなければ問題無いって、たか(高)くくって(括って)る。
せいぜい俺の店が潰れるぐらいだってな。
でも、、、川や地表に流れ込んだ毒素は、いずれは畑や家畜にまで影響を及ぼす。
5年先、10年先、子ども達がまだ笑っていられるか、、、俺には分からん、、、 』
そして、仮に裁判をしても長期に渡ってしまい、その間(裁判中)も毒素は流出され続ける事から、村民達は松嶋チーフらの報道に頼るんだという事を國村元店主は説明します。
すると、松嶋チーフはその足で工場に出向き、工場の責任者に有害物質の事を問いただします。
しかし、案の定の如く、工場の稼働に反対する一部の連中だけが言っている事で(何の根拠も無い)と一蹴されます。
更に、この責任者は、この村の多くの村民達は工場があるお陰で雇用が守られ恩恵を受けているし、皆、喜んでいるとの詭弁!?を持ち出します。
すると、工場からの帰りに、元ラーメン店の所に佐々木記者の姿を松嶋チーフは見つけます。
佐々木記者は井戸水を汲んで、知人の研究者に分析を依頼するつもりだが分析には10日程掛かるし、明日の工場稼働には到底間に合わないし、自分の自己満足である旨や、目の前の仕事としてのラーメンランキングもちゃんと取り組むと松嶋チーフに話しながら、、、
松嶋チーフ:
『 (その井戸水の入ったボトルを)貸しなさい。
3時間で(分析を)やらせるわ。 』
そして、テレビ局に戻り、役員会では視聴率が上がって来た事を受け松嶋チーフは賛辞を受けますが、この時に井戸水の分析結果を知らせる電話が松嶋チーフに入ります。
そして、報道部門の皆を集め、
松嶋チーフ:
『 仕事を止めて下さい。
今日の放送の前に皆さんの意見を聞いておきたい事があります。 』
そして、佐々木記者の姿(スタンス)や、井戸水に有害物質が含まれている事が判明した事などを説明し、このままでは明日、工場が稼働してしまう事も含め、、、
松嶋チーフ:
『 我々がニュースとして放送しなければ、汚染は更に広がるでしょう。
放送まで後1時間、今ならばラーメンの企画を止めて、この問題を徹底的に追求する事も可能です。
しかし、これを放送すれば、番組は打ち切りとなるかもしれません。
今日ばかりは私の一存ではなく、皆さんと一緒に決めたいと思います。 』
こうして、報道部門の皆が自分達の仕事の本分を取り戻し(想い出し)、一致団結して汚染問題を放送する事となりました。
ただ一人、出世コースから外れると言われていた部長は少し躊躇いを覚えながらも(笑)
〖 土曜日 〗:
ラーメンランキングの放送を取りやめ、汚染問題を取り上げた事により視聴率が落ちてしまった事が判明し、一週間後の番組の打ち切りが確定します。
そんな中、佐々木記者の元に國村元店主から電話が入ります、、、
國村元店主:
『 また井戸水使えるようになるのは1年先か、5年先か、もっと先になるかは分からない。
でも、とにかくその時の一杯目のラーメンは、あんたに食べて貰いたい。 』
そして、役員会に呼ばれ、番組の打ち切りと自らの辞職を求められた松嶋チーフが、何故、ラーメンランキングの放送を止めたかの理由を問われ、、、