時が加速している一方で人は・・・(後半) ~違和感をヒントに知り・考え・気づく~

坪井 氏は20歳の時に広島で原爆による被爆を受け、複数のガンなどのご病気を抱えながら検査や(入院などの)治療を繰り返し、また、被爆した事により長生きは出来ないなどの偏見を多数受け、結婚に際しても今で言う所の誹謗中傷や周囲の反対に遭い、そのような事から結婚相手と心中を試みたりしながらも、出逢いから7年半後に結婚を遂げ、昨年の2021年10月に96歳で他界されるまで懸命に生き抜いて来られた方です。

このような坪井 氏は自らをピカドン先生と名乗り、ご自身の被爆体験を子ども達や世界各国の人々に伝え、長年に渡り核兵器廃絶を訴え続けて来られました。

 

そして、おそらく皆さんも学校の教科書等で御覧になった記憶をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、原爆投下直後の広島の光景を映した数少ない写真の中で、「みゆきばし」という橋の袂(たもと)に人々が集まっている写真に写っている一人が坪井 氏でもあり、また、これも皆さんの記憶に新しいかもしれませんが、2016年に当時のオバマ大統領が広島の平和公園を訪れた際に、握手をして話を交わされた方でもあります。

ちなみに、このオバマ大統領との話の際に、坪井 氏は「謝罪は一切要らない、それよりも平和を創り上げていく方が大切である」と話した事に対し、非難や批判の声にも晒されたそうです、、、

そして、坪井 氏の最後に残っているインタビューというのが2018年6月のものですが、この時に次のようにお話されております、、、

 

坪井 氏:
『 核兵器が無くなったらそれでいいのか、、、
  原爆が無くなったらいいのか、、、

  他の方法も見なきゃいけない
  人間のこれ悪知恵ですよ。

  それだけで終わっちゃいかん!
  もっと考えなきゃいかん! 』

 

そして、もうお分かりかと思いますが、この坪井 氏のご発言の《 軸や芯 》となっているのが、番組のテーマとして付されている《 あきらめない 》という事になります。

そして、坪井 氏のお話を聞いた盈進中学高等学校の当時の生徒さん達が冊子を創り上げ、お話(体験)を引き継いでいく事が行われておりますが、これが、このTOPICSでお伝えしております、

 

繋がって・・・重なって・・・という反映(体現)

 

の一つの大切な現れになります。
そして、テレビの中の専門家や研究者などからは、核兵器の新たな段階や時代に入った、、、などの言葉が聞かれるようになったり、核兵器共有の議論を急ぐべきだ、、、などの論調が流されるようになって来ております、、、

そして、人類が滅びる時は核兵器によるであろう、、、などの話も以前から耳にしたりもしますが、核兵器の使用は動植物や地球自体も巻き込んでしまい、更に宇宙の均衡にも影響を与えてしまいます。

 

仮に人類が滅びる時というのは・・・

もっとシンプルなもの・・・

 

になります、、、

では、長くなってしまい申し訳ございませんが、残りの二つに関してはシンプルにご紹介し、締め括りに向かって参ります。

 

3月12日赤ちゃんの頃を想い出せば成長が加速する!?

この回では、赤ちゃんや小児の成長や学びという面に焦点を当て、心理学や医学や科学等の実験から 人は二歳になる前に他人と交流する能力の基礎を身に付けているというご紹介を致しました。
そして、このような基礎を身に付けていくと同時に、『 共感する能力は皆同じであるが、その後にどのような行動を取るかは、親や周りの大人達などが手本となり、社会の中で学んでいく 』という事が大きな影響を持っている点をお伝え致しました。

そして、このように成長し学び続けて来ているにも関わらず、『 逆に世の中や社会に出ると・・・社会性が失われつつあるような感じがする事がある・・・??? 持って生まれた人間らしさ(人間性)を忘れてしまっている・・・??? 』という皆さん自身の体験(経験)への問い掛けを行いました。

 

そして、『 あなたが物心ついた時から今までの間で、失ってきた(失いかけている)もの、忘れてしまった(忘れつつある)もの、つまり幼い頃に心を動かし、心が動かされてきたもの、それらを「今この時」に改めて想い出す!!! 』という事の必要性に触れ、その時に活用出来るものが『 心を動かし、心が動かされてきたという、感情!!! 』とお伝えし、注意するのは《 過度な感情 》であって、その為の指針として『 過度な感情には(真の意味の)「感動(感激)」は伴っていない!!! 』という視点に結び付けました。

そして、締め括りには、『 あなたも生まれた直後から・・・あなたが赤ちゃんの頃から・・・あなた自身が途切れることなく「繋がって」「重なって」きた存在・・・それが「今のあなた」・・・ 』という、ごく自然で当たり前な事をわざわざコメントさせて頂きました、、、

 

「知る」という事は・・・

「他者」を「知る」のみならず・・・

「自分自身(己)」も「知る」・・・

という事であり、これは人間関係などにおける《 コミュニケーション 》でも同様です、、、