【 マグサイサイ賞とは 】
マグサイサイ賞を知っていますか???
アジアのノーベル賞とも呼ばれ、1958年から始まりました。
そして、フィリピンの第7代目の大統領ラモン・マグサイサイ氏(1907年~1957年)が、
清廉な政治活動を行っていたので・・・
その精神を受け継ごう!!!
という思いから創設された賞です!

過去にはマザー・テレサや、難民保護に力を入れ、国連難民高等弁務官の緒方貞子 氏も受賞しています。
そして、賞の候補者に推挙される人物に関し、
「実際の行動や足跡」の緻密かつ厳密な調査が行われる
という道程を経て、授けられる賞です!
【 現場や生の声が大切で必要 】
昨年のマグサイサイ賞では、インドネシアでドキュメンタリー(映画)を製作する、
国家や企業等の不正を暴き・・・
様々な圧力や、時には直接的また間接的な脅迫を受けながらも・・・
苦しむ人々の声を伝えている団体《 Watch Doc 》
にも贈られました!
そして、団体の代表ダンディ・ラクソノ氏が、昨年の12月25日放映された番組『 ETV特集 』(Eテレ)の「 草の根から世界を変える ~マグサイサイ賞受賞者と民主主義~ 」の回で、インタビューを受けていました。
そこで、インタビューの一部を紹介しますが、政治や民主主義という視点からではなく、今回のテーマに擬(なぞら)えて眺めて下さい、、、

インタビュアー:
『 全ての人の立場を伝えようとするのではなく、(Watch Docが製作するドキュメンタリーは)特定の立場に立つのですね? 』
ダンディ・ラクソノ氏:
『 私達の映画は明らかに特定の立場に立って作っています。 声なき者に発言機会を与えることで、公共の議論の均衡を図らなければならないのです。 ジャーナリズムでは「 双方を均等に取材すべき 」と言われますが、甘いと思います。
なぜなら、大企業は多額の予算を使って広告を発信できます。 (インドネシア)政府は自分の放送局がありますから、記者を呼んでいつでも情報発信できます。 民間企業ですらジャーナリストを飼い慣らしています。
しかし、農家はどうでしょう? 漁師は? 一般の市民はどうでしょうか?
彼らにはメディアの人達を集めることも、カメラマンに来てもらうことも出来ません。 広告会社に費用を払って宣伝することも出来ないでしょう。 双方を均等に取材していたら、いつまでも不均衡な状況が続くことになります。
公平なバランスとはならないのです。 』

そして、団体が目指しているのが《 ノントン・バラン(一緒に観る) 》です。
なぜなら、インドネシアではネット環境も人それぞれ不揃いなので、上映会を行う事で、
誰でも映画を観れる環境を作り・・・
一緒に議論出来る場(機会)を設ける・・・
という事が目的だからです。

インタビュアー:
『 あなたのドキュメンタリーをきっかけに、何百万人もの視聴者達が対話を始めています。 でも、“ ノントン・バラン(ノバー) ”と呼ばれる集会こそが、最も重要だと考えているそうですね。 』
ダンディ・ラクソノ氏:
『 はい、デジタル時代においては多くの人と繋がっていると錯覚しがちです。 でも、実際には繋がっていなくて、(SNS等の)道具を介して交流しているだけということがあります。
パブリック・スクリーニング(上映会)「ノバー」では、実際に人が集まります。 彼らは直接会って、お互いの顔を至近距離で見ます。 そして、映画について議論する中で、物理的・心理的な繋がりが生まれます。
そこには議論する為の材料があります。 映画を通じて自分達の地域にもある、似た課題を見つけます。 共通の課題を見つけることで、問題を解決しようとするエネルギーが生まれます。
映画で観た別の地域の事例がヒントとなり、自分達の処方箋を探していくのです。 』