栗田ゆう子:
『 今のおことば、奥様がお聞きになったら、どうお思いになるでしょう? 』
海原雄山:
『 なに? 』
栗田ゆう子:
『 自分の息子の結婚式に立ち会おうとしない父親に、何とか立ち会ってもらえるように努力している女を、愚劣の一言で切りすてるのですか?
本当の理由は誰にもわからないけれど、海原さんと山岡さんが反目しあっているのは事実です。
その反目ゆえに山岡さんの結婚を無視する、とあなたは奥様の墓前に、今日、報告なさったのですか?
それに対して奥様は、何とお答えになりましたか? 』
海原雄山:
『 そのために、今日、ここで私を待ち伏せしたのか!
私の妻の名を、自分の都合のいいように使うために! 』
栗田ゆう子:
『 そのために、私は今日のこの日とこの場所を選んだのです!
あなたと山岡さんの反目の原因となっている、あなたの奥様、山岡さんのお母様、その方を、私の味方につけるために、この日とこの場所を選んだのです! 』
海原雄山:
『 私の妻を、おまえの味方にだと! 』
栗田ゆう子:
『 あなたの奥様が生きておいでだったら、万難を排して山岡さんと私の結婚に立ち会ったでしょう。
それ以前に、あなたと山岡さんの不仲を修復するために、全力を尽くしたでしょう。
今、奥様が生きておられたら、山岡さんと私の結婚に立ち会おうとしないあなたに、どんな態度をおとりになったとお思いですか?
私は、確信しています。
あなたの奥様は、私の味方です。
私を助けてくれるでしょう。
だから逆に、私はあなたの奥様の味方をしなければならない、と思います。
奥様は、あなたと山岡さんを仲直りさせたいという思いを残して亡くなられた。
おチヨさんを始め、いろいろな方がそう言っています。
私はあなたの奥様のその願いを、実現しなければならない、と思っているのです。 』
海原雄山:
『 何を、バカなことを・・・・・ 』
と言い残し、海原雄山はその場を立ち去って行きました、、、
このように、断られたのが事の顛末となりましたが、後日、海原雄山から栗田ゆう子へある課題が与えられ、それに答える事が出来たら栗田ゆう子の願いを聞いてやる、、、との伝言がおチヨさんからもたらされました、、、
と、ここで繰り返しですが、今回は料理や食に関する話題でもありませんので、先ほどの栗田に名案!?が浮かんだ料理も、この課題もご紹介は致しませんので(笑)
そして、栗田は色々と調べたり思案を重ね、自分なりの答えを携えて海原雄山の元を訪れます、、、
と、その栗田の答えも今回はご紹介致しませんが、栗田は、
海原雄山の「真意」を推し量り・・・
さらに自らの「真意」を・・・
共に「繋げて」「重ねて」導き出した・・・
との答えであると、あくまで私個人としては感じておりますが、興味や関心のある方は原本に当たってみて下さい(笑)
そして、
栗田ゆう子:
『 私の解答は、まちがっていましたか? 』
海原雄山:
『 合同披露宴には、出てやろう。
近城、二木、両名のためでも、士郎のためでもない。
おまえのためにな。 』
では、今回のメタファーもここで終了です!
そして、前回のTOPICSの締め括りにおきましては、