鉄(アイアン)の反映から人間(自分)を知る ~摩擦や葛藤という錬金術が生み出すもの~

鉄器と称される・・・

工具、農具、工芸(芸術)品、武器などを・・・

編み出していく・・・

 

のは周知の通りです。
そして、

 

農具などの開発では・・・

(食などの)恵みがもたらされ・・・

武器においては・・・

 

という点に関しましては、改めて述べる程も無い事と思います、、、

そして、エジプトの王家の谷における発見の箇所で、『 「当時」は「金」よりも貴重とされていた・・・鉄(アイアン)の剣が・・・ 』とのご紹介も致しましたが、古代トルコの記録書によると、鉄(アイアン)は「金」の8倍、銀の40倍もの「価値」があったとされております。
これは、

 

「現代」に置き換えれば・・・

「お金」という「価値」(市場取引)になり・・・

鉄(アイアン)が主に「道具」として活用されていた事を考えれば・・・

 

というのも、現代の私達における「お金との向き合い方」におきましても、「改めて」振り返り、「自省」する素材となっていく事と思います、、、

そして、この番組内では、発見された「当時」の鉄(アイアン)の矢じりを再現すべく、鍛冶職人二人の取り組みも紹介されていました。
しかし、なかなか上手く再現出来ず、最終的には「現代の道具」である電動ノコギリなどを使って、5時間掛けてようやく「近づける」事が出来ました、、、

 

そして、あくまでこの番組としての見解ですが、次のように結ばれておりました。
それは、考古学の視点から見ると、

 

今、現代も鉄器時代である

 

と。
車や電車なども鉄(アイアン)を使っておりますが、ミサイルなどにも、、、
そして、このように「鉄器時代」などと耳にすると「過去の遺物」と感じる方も多いかもしれませんが、

 

私達(身の回りの物も含め)人間(人類)は・・・

「過去」と比べて「成長(発展)」してきた(してきている)・・・

あるいは・・・

過去(の遺物)は「今」と比べると「未熟」なもの・・・

 

などと捉えがちになりますが、

 

「今の私達」は・・・

「成長」を遂げ「未熟」を脱した・・・

 

胸を張って宣言出来るものでしょうか???
そして、このような「過去(の製鉄工程や作業)」では、「現代」には知られて(伝わって)いない製鉄の技術や、「過去の叡智」が「埋もれて」いるのではないのか?との番組からの問い掛けに対し、愛媛大学のアジア古代産業考古学研究センター長の村上恭通 氏が次のように述べておりました。

 

 (現在は電気炉などを使って製鉄しているが)
  その前の技術というものがドンドン失われて、今の技術がある訳なんですよ。
  もしかしたら、以前の製鉄を勉強すると、もう今は失われてしまった種類の鉄というものが、再現出来るんじゃないか?とか、人間がどういう風に工夫をしてきたか?とかの所を学ぶ事が出来るのではないかと思ってます。 』

 

と。
では、締め括りと致しまして、ここから少しだけ私なりの視点をコメントしてみます!