【 ノイズを取り除く 】
国立天文台重力波プロジェクトの准教授が、麻生 洋一 氏です。
そして、麻生 氏はKAGRAの建設に際し、光学機器の設計と防振装置組み立ての責任者です。
そこで、麻生 氏を含む、番組でインタビューを受けていた方のコメントを眺めます!
まず最初に、「振動」を「取り除く」為の大変な「手間」を掛けてまで、時空の「歪み」を「捉える」事に対する「思い」です、、、
麻生 氏:
『 (現在のKAGRA稼働当初では)中性子星の合体からの重力波が、どの位の距離まで検出出来るかを一つの性能指標にしている。 今日(こんにち)、我々が設定したのは、その性能指標で言うと、約300万光年。 』

そして、この目標は既に「クリア済み」です(笑)
そこで、次の目標に関してです、、、
麻生 氏:
『 (KAGRAの)当初の設計では、4億5千万光年(先の観測)なので、(今の)約150倍(の性能があるので、それを目標にしている)。 』
ちなみに、先ほどの300万光年とは、私達が存在する太陽系の隣にアンドロメダ銀河がありますが、そこまでの距離が約250万光年です(笑)
麻生 氏:
『 (そこまで性能を上げられると、今の)約1、000万倍ぐらいの宇宙での様々な現象を「捉える」事が可能になる。 つまり、1千万年に1回しか銀河で起こらないような、非常に希な現象であったとしても、1年に1回「捉えられる」という事です。 』
そして、次の発言が、今回のTOPICSの肝です、、、
麻生 氏:
『 やはり、装置が動き始めたら、あとはやるべき事は一つで、「ノイズ」を下げる事。 性能を上げるというのはイコール、「ノイズ」を下げて「感度」を上げていくという事で、「ノイズ」を狩るっていう事で、ノイズハンティングと呼んでいます。 』

繰り返しですが、今回のテーマは《 感性の研ぎ澄まし方 》です、、、
【 智慧と創意工夫の活用 】
「ノイズ」を「取り除く」為に、様々な智慧と創意工夫が活用されているので、その一部を眺めます!
○ 《 マイクを用いて、(施設内の)空気の温度や流れを調節するファンやエアコンプレッサーなどの、各所に置いてある制御用回路を一つ一つ調査して、空気の「振動」である「音(つまり「ノイズ」)」を見つけて、「取り除いて」いく。 》
○ 《 岩盤を伝わって「外」からやって来る地震の「ノイズ」を「捉える」のだが、それよりも厄介なのが、日本海の「荒波」である。
(施設のある岐阜県飛騨市の)山中から日本海までは約50㎞離れているが、日本海が「荒れて」来るとKAGRAに「ノイズ」が生じる。 つまり、「荒波」が日本に当たった時に、日本(の地面)が「揺れて」しまう。 (「振動」の)「元」は「小さく」とも、それが「届く」時点では、「大きな揺れ」になってしまう。 》
ちなみに、この地面の「揺れ」は、「世界各国」で「日所茶飯事」に起こっています(笑)

【 丁寧が光明をもたらす 】
このように、様々な取り組みを実践していても、以下のように話します、、、
麻生 氏:
『 「ノイズ」が完全にゼロになる状態というのは無い。 (現在までの性能では)300万光年ぐらいの重力波なら何とか見つけられる。 (今はまだ)レーザーの「ノイズ」は無くなったが、何か「別のノイズ」が「乗って」いる。 (この「別のノイズ」を「取り除いて」)レーザーの線を出来るだけ細く出来るかというのが勝負。 』
つまり、「ノイズ」の「元」を調査して見つけ、その「ノイズ」を「取り除く」と、今度は「新たなノイズ」が出現して来る事の繰り返しという事です。
ただ、
一つを「取り除く」事が出来れば・・・
その分の「感度」が向上し・・・
その一つを「取り除けた」事で・・・
更に「感度」を上げる事が可能になり・・・
なおかつ「新たなノイズ」を見つけやすくなる・・・
そして、それが更なる「感度」の向上へと・・・
「繋がって」「重なって」いく!!!
という事です!

そして、稼働した後でもパイプの中では、ほんの僅かな気温上昇が生じます。
すると、その空気の「揺らぎ」という「ノイズ」の「新たな発見」に結び付きます。
ただ、その事象は陽炎(かげろう)と同じで、
「目に見える」性質ではなく・・・
「微少微細」であるが故に「発見」には苦労を要した・・・
と話します。
そして、KAGRAの「真の実力」を更に発揮させていく事が必要になります!
しかし、同じく稼働した後のサファイア「鏡」に、予見しなかった霜が付く現象が起こりました。
故に、-253℃まで「冷却」する事が出来なくなりました。
そこで、「鏡」の「感度」を上げる取り組みが始まります!

では、ここまで《 メタファー(物語や比喩・暗喩) 》としてKAGRAを眺めて来ましたが、私なりの視点を加味して締め括ります!