言葉のニュアンス違いによるトラブルを防ぐには ~世代間ギャップにご注意を~

インタビューをする人:「あなたは何をしている時に幸せを感じますか?」
あなた:「う~ん、美味しい物を食べている時かな!」
インタビューをする人:「本当ですか?」

 

もうご存じの通り、ここでのインタビューをする人の「本当ですか?」の意味合いは、

 

なるほど~・そうですか~

 

という意味合いであり、特段あなたの意見に対して肯定も否定もしている訳でもありませんし、インタビューをする側の意見を押し付けている訳でもありません。
でも、もしあなたがこのようなインタビューを受けたら、どう思い、どう感じるでしょうか?

勿論、繰り返しですが、インタビューをする側には悪気も悪意も全くありません。
言葉というものは、変遷していくものも多々ありますし、時代が変わると全く意味合いが違ってしまう言葉も多々あります。
「情けは人のためならず」などの意味を誤解しているケースがあるのも一つの例になるでしょう。
ちなみに、これはご存じかと思いますが、「他の人のためにならないから情けは必要ない」という意味ではなく、「他の人を思って情け(優しさなど)をかけると巡り巡って良い意味で自分に戻ってくる」という意味合いです。

 

今の時代はTVなども勿論ですが、インターネットやSNSの普及などで、とても変化が激しい時代です。
そして、そのようなことにより、情報、そして、言葉という意味でも都会や地方などの区分も、ほぼほぼなくなりつつあります。
そして、仮に今回のような「本当ですか?」という言葉のニュアンスがこの先さらに変化していくにしても、

 

変遷の過程において「世代間のギャップ」を意識することで、無用なトラブルも避けることが出来る

 

という点を少し頭の片隅にでも置いておいて頂ければ、何か自分には理由の分からないことで相手が不機嫌になった時でも、自分の発した言葉の中に理由を見つけることが出来るようになるかと思います。
また、今回の「本当ですか?」は、親しい間柄では「本当に?」という言い方をすることが大半でしょうし、かつ、言葉に「抑揚」も付いているでしょうから真意を汲み取る事は容易かと思いますが、「本当ですか?」というのは、なまじ「敬語」であるが故に少し始末に負えない点も含まれているように個人的には感じています。
今回のテーマについては、私は40代という世代から感じた見方ですし、その他の年代の方から見れば、また違った見方も当然あることでしょうし、出来る限りお小言や説教的にならないよう気をつけてきたつもりですが、如何でしたでしょうか?(苦笑)

 

ちなみに、今回のテーマにまつわる余談ですが、世の中にはよく考えると「?」と思われる言葉や言い回しなどが結構あります。
先日ある警察もののTVドラマを観ていた際には、「署長室の部屋の鍵をこっそり借りてきました!」というセリフがありましたが、よく考えるとあり得ない言い回しでもありますし、経済などでは「マイナス成長あるいは「景気は緩やかに持ち直している」などと言われたりしますが、分かるようで分からない言葉だと思いませんか・・・?(笑)
興味のある方は、皆さんなりに言葉や言い回しに意識を向けてみると、他にも様々な発見がある事と思います!

 

また、今回と関連したテーマと致しましては2015年10月16日の第68回目のTOPICS『 「忌」という字から 』、2015年7月10日の第53回目のTOPICS『 気になっている「言葉」 』などもございます!

 

※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしております以下のリンク先も参考になります。

☆ カウンセリング.COM

☆ 心理カウンセラー.COM

☆ フェイスブックページ版はこちら