第68回:『 「忌」という字から ~鬼子母神そしてマザー・テレサに見る人の心~ 』
【 参照キーワード:鬼子母神、マザー・テレサ、忌中、葬式 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。
私達の日常は、「言葉」とは切っても切り離されないのが常となっています。
耳が不自由な方も手話という手段でコミュニケーションを取る場合もありますし、筆談などもあります。
そして「言葉」の元となっているのが「字」です。
そこで、今回は「忌」という字から色々考えてみたいと思います。
では、私が今回、なぜ「忌」という字を選んだか、、、、、
「忌」という字からは、「忌中」「忌々しい」などのように、おそらくほとんどの方がネガティブなイメージを伴っていると思います。
ところで、「忌」という字を分解してみると、何か見えてきませんでしょうか?
「忌」 = 「己(おのれ)」 + 「心(こころ)」
そうです。
「忌」という字は、「己の心」という成り立ちになっています。
話しの視点を少し変えてみます。
「鬼子母神(きしもじん)」のお話をご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
鬼子母神は現在では安産・子育ての神として、色々な所で奉られております。
鬼子母神は多くの子どもを産み育てていました。
その子どもの数は、500人とも1,000人とも言われています。
しかし、そのような多くの子どもらを育てていくために、近隣の子どもをさらい、その子どもらの肉を自分の子ども達に食べさせていました。
そのような状況を見かねたお釈迦様が、ある日、鬼子母神の末っ子を隠してしまいました。
鬼子母神は末っ子を探し続けましたが見つからず、相当嘆き悲しんだそうです。
そして、そのような状態の鬼子母神にお釈迦様は次のように諭しました。
『 1,000人もの子どもがいても、そのうちの一人を失うのでも、いかに嘆き悲しいことか、、、、、
ましてや、数少ない一人の子どもを食べるとは、その(実)父母の嘆き悲しみはいかほどであろう、、、、、 』
この言葉により、鬼子母神は改心して、現在では尊崇の対象となったというお話です。
自らの子どものために、他の人の子どもを食べる、、、、、、
おそらく、その時の鬼子母神は「心の鬼」となっていたのかもしれません。
ところで、以前のTOPICSでも登場しておりますが、マザー・テレサの言葉の中に、「あなたの中の最良のものを」というのがあります。
前段は少し長いのですが、許すことや愛することなどを、どんなに裏切られてもやり続けなさい。
そして、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
その締めくくりとして、