もしかしたら、
「あなたより辛い思いをしている人がこの世にはいっぱいいるんだよ」
「生きたくても生きられない人達もいっぱいいるんだよ」
というアドバイスもあるかもしれません。
しかし、「死んだ方がまし」と思い込んでいる友達は、自分は他の人と比較が出来ない辛い状況にあると思っているのかもしれません。
つまり、この友達にとっては誰かや何かと自分を比較して、「自分はまだ幸せだ」と思えない状況に陥っているのかもしれません。
【 現状を出発点とする 】
比較の中に幸せを見つけづらいという体験は、私達の誰もが一度は経験したことがあると思います。
例えば人生の分岐点に差し掛かった時、「Aの道」という選択と「Bの道」という選択があったとします。
あなたは「Aの道」を選択して数年が経ちました。
しかし、あなたの中には「Bの道を選択していたら、人生が変わっていたのではないか!? 今より幸せになっていたのではないか!?」などの思いが去来します。
そうです、あなたは自分が選択した「Aの道の現状」に「不満」を抱きます。
しかし、過去に戻ってやり直すことは出来ません。
また、「Bの道」が幸せに繋がっているかどうかを確認する術もありません。
やはり、ここでも比較の中に幸せを見つけ出すことは難しいでしょう。
では、どうしたら良いのでしょうか???
それは、
不満のある現状を出発点 とすることです。
「不満のある現状」を何かや誰かと比較しても、その中に幸せはありません。
幾ばくかの安心感を感じることはあるかもしれませんが、それも長続きはしません。
なぜなら、「現状を変える行動」を起こしていないからです。
ヘレン・ケラーの状況と比較して、「自分は幸せだ」と当初は思っていたとします。
しかし、自分は何も変わらないままでいると、いつのまにかヘレン・ケラーは努力をして色々な活動を行えるようになっていました。
言い伝えでは、ヘレン・ケラーは努力の甲斐あってか発声については、ある程度出来るようになっていたと言われています。
何も変わらないあなたはこの時、更にヘレン・ケラーより辛い状況にある誰かと比較して「私は幸せだ」と思えるでしょうか???
そして、いつまでもこの比較を続けていけるでしょうか???