もはや戦後ではなく戦前かもしれない ~はだしのゲン&被爆体験伝承者から~

第471回:『 もはや戦後ではなく戦前かもしれない ~はだしのゲン&被爆体験伝承者から~ 』
【 参照キーワード:はだしのゲン、原爆の日、被爆体験伝承者養成事業、戦争、原発事故、汚染水海洋放出、第五福竜丸事件 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です!

前回のTOPICSではお盆「時季」という「時機」を活用し、「死」を含めたスピリチュアルな雑談と称してお届けしておりましたが、先日には広島と長崎の原爆の日もあり、やはり、この「時季・時機」というのは「戦争」を振り返る事も、とても大切で必要になります、、、

 

そこで今回は「もはや戦後ではなく戦前かもしれない ~はだしのゲン&被爆体験伝承者から~」というテーマをお届けして参りますが、『 はだしのゲン 』(中公文庫)という漫画をご存じの方も多い事でしょう。
この漫画は作者である中沢 啓治 氏(2012年に他界)の広島での原爆投下を含めた戦中・戦後の実体験を描いた内容ですが、私も小学生の時には学校の教室に備えられており、休み時間などに読んでいた記憶があります。

ただ《 その当時の私 》では理解も及ばず、また、確かに子どもの目には少々驚く?怖い?ような描かれ方もされている場面もあるのかもしれませんが、《 その後も 》ずっと心の中に残り続けていた事から、確か30代になってから漫画を全巻買い揃え《 改めて 》読み直し、そして《 今も 》時折読み返しています。

 

ところで、広島市内の市立小学校では3年生へ向けての平和学習教材として『 はだしのゲン 』が採用され活用し続けられていましたが、広島市教育委員会は2023年度から教材として削除するとの声明を出した事から、私個人としても《 その後 》に色々な番組等を通して《 知り考える 》という《 実践 》をし続けておりました。

では、少しだけ『 はだしのゲン 』の概要を眺めてみます、、、

 

主人公の中岡 元は原爆投下前には父と母、二人の兄と一人の姉、そして一人の弟(なお、原爆投下直後に妹が生まれます)の7人で暮らしていました。
しかし、原爆により父と姉と弟が殺され、その後は元と母と生まれたばかりの妹と3人で必死に生き延びていきます。

そして、原爆投下前のいわゆる戦前・戦中において、元の父は《 一貫して 》戦争は絶対反対!!!との主張をし続け、自らでも《 体現 》しておりました。
その事により、でっち上げられた理由で警察に連行され拷問を受けたり、隣近所からは家族皆が非国民と罵られ疎まれ嫌がらせを受けたり、また、それは学校(先生)という教育現場でも同じでした。

そして、『 はだしのゲン 』では被爆の実態も含め、その後に元が様々な悲しみや怒りを乗り越え、如何にして逞(たくま)しく生きていくのかという《 姿勢 》が描かれております、、、

 

では、概要はここ迄に致しますが、ここからは先程の『 私個人としても《 その後 》に色々な番組等を通して《 知り考える 》という《 実践 》をし続けて 』との面から、何かの番組等に絞る(取り上げる)のではなく、私に残っている(記憶している)エッセンスから、今回の教材から削除された《 顛末 》を少し眺めていきます、、、