「奇跡の人」 ~他者との比較をやめ、不満のある現状を出発点とし、行動を起こす~

第30回:『 「奇跡の人」 ~他者との比較をやめ、不満のある現状を出発点とし、行動を起こす~ 』

【 その他参照ワード:ヘレン・ケラー、原田マハ、三重苦、五体満足、未来世療法 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

今回は一冊の本を紹介します。

それは、

 

「奇跡の人」 原田 マハ:双葉社  です。

 

この本は、ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン先生の実話がベースとなっています。

ただ、小説の舞台は明治時代の青森県弘前であり、津軽弁のセリフや津軽三味線などの文化も描かれているので、特に津軽地方にお住まいの人には身近な内容として心に入りやすくなっていると思います(笑)

 

 

主人公である6歳の少女、介良れんは目が見えない・耳が聞こえない・口が利けない、という「三重苦」を背負っています。
(注:「三重苦」という表現は小説で用いられている表現であり、私の個人的見解ではないことをお断り申し上げます)

そして、このような状況でありながらも、「人間の可能性」をテーマとした物語が紡ぎ出されていきます、、、

そこで、ここからTOPICSを書き連ねていきます!

 

【 他者との比較の中に幸せはない 】

カウンセリング、ヒーリング、セラピーなどをしている多くの人には、ある一つの共通認識があります。

それは、

 

他の人と比較をすることの中に幸せはない というものです。

 

これには「人の欲望には際限がない」という戒めもあります。

また、お体などが不自由な方のTVなどを見て「自分は五体満足だし、こんなことで悩んでいられない!」といった「奮起」を促す側面も確かにあるでしょう。

 

しかし、それでも比較の中に幸せを見い出すことは難しい、、、という意味合いです。

例えば、自分が他の人にアドバイスをする場面を想定すると分かりやすくなります。

 

 

例えば、あなたの友達が何かに悩んでいるとします。

するとあなたは、「悩みがあっても、あなたは健康だし幸せに思わなきゃ」とアドバイスをします。

 

例えば、あなたの友達が病気を治そうと懸命に頑張っているとします。

するとあなたは、「治療は辛いかもしれないけど、あなたより大変な治療をしている人もいるんだから頑張らなきゃ」とアドバイスをします。

 

では、あなたの友達が理由は何であれ、「もう生きているのが辛い、死んでしまいたい」と思っているとします。

この時、あなたならどのようにアドバイスをするでしょうか???