【 取り戻した自分の相撲で並ぶ 】
6日目、大鵬と並ぶ45連勝目の記録が掛かる日です!
故に、練習を見学する為に詰めかけたファンも普段より多く、稽古場の雰囲気も違いました。
そのような状況の中、千代の富士は自分をリラックスさせるかの如く、若手力士に盛んに声を掛け「アドバイスを送る」などをしていました。
ただ、取り組み直前の支度部屋に入ると、いつも通りの「ルーティン」をこなすと同時に、琴ケ梅戦と同じように、左の上手回しを取る仕草を取り続けていました。
そして、
観客の期待と歓声を全身に浴び・・・
積み重ね続けて来た本来の自分の相撲で見事に勝利し・・・
連勝記録に並ぶ偉業を達成!!!
しました!

【 誰も経験の無い中 】
連勝記録の「新たな始まり」となる7日目、相撲協会の役員(力士OB)も集まり始めました。
そして、当時の二子山理事長が「記録に並ぶ時と、抜く時は、どっちが厳しいのか!?」との質問を受け、答えました、、、
二子山理事長:
『 さあ、俺はその経験が無いものね(笑) 』
そして、千代の富士は「今日も」本来の自分の相撲を披露し、危なげなく勝利しました!
そして、再び二子山理事長が感想を聞かれ、答えました、、、
二子山理事長:
『 いや~、これ(連勝記録)は難しいですよ。 手を付いても負けだからね。 足を出しても、勇み足で負けだからね(笑) それは絶対に許されないんだから。 ましてや千代の富士は、その経験も積んでいるしね。 千代の富士は立派だけどもね、この千代の富士を誰が倒すか!?ってね。 一回、(千代の富士と相撲を)取ってみたいね、若返って(笑) 』

【 プレッシャーからの解放 】
8日目、連勝記録の「プレッシャー」からも解放された感も見える中、
今度は双葉山の連勝記録という・・・
「新たな大きな目標」への道を歩み出す!!!
という流れになりました!
そして、九州場所が始まる前から、千代の富士を倒す筆頭と目されていたのが、関脇の逆鉾(さかほこ)でした。
しかし、千代の富士は一瞬の隙を見逃さず、見事に勝利を収めました。
更に、234キロの大巨漢の小錦すらも、得意の左上手投げで50連勝を決めました。
そして、その後も勝ち続け、14日目に53連勝を果たすと同時に、優勝を決めて九州場所の8連覇も遂げました!

【 切り替え上手も技の一つ 】
翌日の千秋楽の相手は、
不調(10勝4敗)の横綱の大乃国だったものの・・・
千代の富士は敗れる!!!
という「結果」で終わりました!
そして、敗戦直後に記者達に囲まれ、「もう一回53連勝を!」と促された千代の富士は答えます、、、
千代の富士:
『 もう終わったよ(笑) よし、行こう(帰ろう)!!! 』
そして、宿舎(部屋)に戻ると多くのファンの歓迎を受け、笑顔で応えました。
そして、九州場所を総括して、千代の富士は話します、、、
千代の富士:
『 まぁ、しょうがないよね、これ(負け)はね(笑) 勝負だから。 勝ち負けの勝負の世界だからね。 勝ってばかりじゃないから。 また、一から、良い出直しですよ。 』

【 軸や芯を保ち続ける 】
千代の富士は、
座右の銘とも言える・・・
自分の「内面」に向けても・・・
ファンなどの「外面」に向けても・・・
《 この一番 この一番を大切に 》!!!
という言葉を、「常日頃」から言い続けて来ました!
そして、この言葉が、
千代の富士の「軸や芯」を創造し・・・
これを「保ち続けた」!!!
というのが、千代の富士の強さの「真の裏支え」かもしれません(笑)

ちなみに、2010年に横綱の白鵬が63連勝を記録しています!
では、番組は終了し、相撲&横綱繋がりのメタファー(物語や比喩・暗喩)として、漫画本『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)から、第10巻「 おせちと花嫁 」の回を少し眺めます(笑)
【 「立場」とは何か!? 】
山岡士郎と栗田ゆう子は、勤務する東西新聞の社主の大原と共に、九州場所で優勝を果たした横綱の若吉葉(関)の部屋を訪れました。
すると、親方が「若吉葉の花嫁候補が数人に絞られたので、大原に決めて欲しい。」と、お願いしました、、、
大原:
『 ふうむ・・・ 何を基準にして選べばよいやら・・・ 横綱の奥さんは、将来横綱が引退して親方となった時、部屋を切り盛りしていかなければならない。 それには、単に器量がいいとか、芸事が出来るとかいうのではダメだ。 周到な心遣い、気配りの出来る事が必要だ。 料理も上手くなければいかんしなあ・・・ 』
そして、お正月も近い事から、大原は花嫁候補におせち料理を作らせる事を提案しました。
すると、親方は大賛成の一方、若吉葉はどこか納得いかない様子ながらも、一応賛成しました。

そして、帰りがけ、ゆう子は「お茶を出してくれた女性は誰!?」と、若吉葉に尋ねました。
すると、その女性は「すみ子という名で、今は亡き部屋付きの呼び出しの娘で、若吉葉が入門すると同時に、すみ子も同じく部屋で働き始めた。」と、教えてくれました。
そこで、ゆう子は「すみ子さんは花嫁候補にならないのか!?」と、親方に尋ねました、、、
親方:
『 死んでしまった呼び出しの娘で、身寄りも無いからうちの部屋に置いてるんです。 横綱の嫁になれる立場じゃありません。 』

【 「心映(こころば)え」の真意 】
後日、山岡とゆう子が年末の買物で賑わう商店街を歩いていると、すみ子と出会いました。
すみ子は、おせち料理に使う黒豆を買いに来ていました。
しかし、2年連続で上手く仕上がらなかった事から、山岡が教える事になりました(笑)
そこで、山岡は馴染みの料理店の岡星の力を借り、すみ子に5日間連続で岡星に通い、黒豆を料理するよう話しました。
なぜなら、黒豆の料理で最も大切で必要になるのが、
根気よく弱火でじっくりと・・・
更に毎日夜まで豆を煮続けるという・・・
心身共に地道で丁寧な作業・・・
だからです。
そして、すみ子も大変な作業になる事を覚悟の上で、黒豆の料理に取り組む事になりました。
そして、5日後、見事な黒豆の料理が出来上がりました!

しかし、「若吉葉が結婚すると、おせち料理を食べて貰えるのは今年が最後になる。」と、すみ子は少し寂しげに話します。
すると、ゆう子は「若吉葉を好きなんでしょ!?」と、すみ子に促します(笑)
すみ子:
『 とんでもない、そんな事!! だって、私は部屋に置いて貰ってるだけで・・・ 横綱のこと好きだなんて言ったりしたら、バチが当たります。 』

【 反面教師!? 】
病院の院長の娘である、一人目の花嫁候補Aとの面談が始まりました!
そして、用意されたおせち料理は、ローストビーフや鶏の丸焼きなど、とても豪勢な内容でした。
そして、「自分で作ったのか!?」と問われると、Aは話します、、、
A:
『 とんでもない、私は命令しただけです。 私はそれでいいと思います、私は頭脳で料理人は手足です。 手足を上手に使うのが人生のコツだと、私の父も言っていますわ。 横綱と結婚したら、公私共にとても忙しくなるでしょうが、このやり方で上手に人を使えば、やっていけると思います。 』
そして、二人目の花嫁候補Bは大きな料亭の娘で、母親と共にやって来ました!
そして、料理の先生にお願いして作らせた、江戸時代の大名の正月料理を再現した、同じくとても豪勢な内容でした、、、
Bの母親:
『 鶴の腿肉の香味焼き、亀の肉の煮つけを中心にした大変おめでたい料理で、横綱にぴったりのおせちと存じます。 』
B:
『 鶴の肉は禁じられてるんですが、父が政治家に働き掛けて、特例として手に入れる事が出来たんです。 』

【 横綱の決め手 】
大原、親方、そして、若吉葉が思案を巡らす中、親方の妻である女将が、参考としてすみ子が作ったおせち料理を持って来ました。
そして、大原が「どのおせち料理が一番美味しかったか!?」と、若吉葉に尋ねました、、、
若吉葉:
『 うちのおせちの黒豆が、一番美味しいと思います。 俺は、お袋が豆を煮るのをよく見てましたから、豆を美味しく煮るのがどんなに難しいかよく分かっています。 この黒豆、色も綺麗だしふっくらと柔らかくて、最高の味です。 地味な料理だけど、こんなに美味しく豆を煮る事の出来る女の人こそ、俺は嫁さんに欲しいと思います。 親方!! 私をどうかすみ子さんと結婚させて下さいっ!! 』
しかし、親方は「俺のメンツを潰す気かっ!!!」と、怒り出します!

すると、女将が親方(夫)に向けて啖呵を切ります!
女将:
『 何がメンツだい! 現役時代、関脇が最高位のお前さんが、横綱の若吉葉になに威張ってんだい。 』
そして、更に女将は若吉葉に向けて話します、、、
女将:
『 関取、よく言ってくれた。 私がうちのお重(おせち料理)を持って来たのは、お前という男の器量を見る為だったんだ。 きらびやかな見てくれに迷わされて本当の味が分からないようなら、大横綱にはとてもなれっこないものね。 』
そして、結論は「皆まで言うな」です(笑)

では、メタファーも終了ですが、一言だけ断りです!
当然ながら、おせち料理に限らず、誰かに手伝って貰ったり、代わりにやって貰う事が悪い訳ではありません!
勿論、豪勢である事も(笑)
なぜなら、
自分に出来ない事を「知り」・・・
誰かに「お願い出来る(伝えられる)」事は・・・
「自律・自立」と同じ!!!
だからです!

その上で、今回の締め括りです!