功名心を利他愛に昇華させる方法 ~出発点は自己愛で良い~

【 報いるとは 】

海原雄山が主催する美食倶楽部では、明日、アジア各国の首脳陣を招き、盛大な宴が開催される予定でした。

しかし、雄山が交通事故に遭い、病院に運ばれたものの、意識不明になりました。

山岡士郎の妻のゆう子は、雄山の実の息子である山岡に、病院に行くよう説得します。

しかし、とっくの昔に親子の縁を切っているが故に、雄山が生きようが死のうが、自分の知った事ではないと、山岡は頑なに拒否しました。

 

 

翌日、ゆう子の家族も含め、宴を成功させる為に、山岡に協力するよう再び説得します。

しかし、山岡は再び拒否したので、ゆう子は手伝う為に美食倶楽部へ向かいました。

そして、宴の準備に追われる美食倶楽部では、調理主任の中川を始め、雄山が如何なるもてなしを考えていたのか誰にも分からず、手をこまねいていました。

 

そのような中、山岡は意を決して美食倶楽部に向かいました。

そして、檄を飛ばします、、、

 

山岡:
『 うろたえるな!! みんな、持ち場につけ! 中川、なんてざまだ! 今まで雄山に全てを任されて来たお前が、うろたえてどうする! お前たちもお前たちだ! 雄山がいなかったら満足な仕事も出来ないのか!? それでも美食倶楽部の料理人か!? 雄山のいない今こそ、お前たちの実力を見せる時だろう! 雄山から何を学んだか、それを見せてみろ! 』

 

 

【 本分を全うする 】

皆の気持ちが一つにまとまった中、一つだけ手に負えない事があると、中川が山岡に相談します。

その相談とは、雄山が年寄りのマトンを食材として用意していた件でした。

確かに、羊肉なら多くの宗教で食す事が可能という、メリットがあります。

 

ただ、その一方、年寄りのマトンは肉が固い上に、強烈な臭いを発する事で、食するのを敬遠されるリスクがありました。

そこで、山岡はマトンに下ごしらえを施し、焦がさぬように、しかし、徹底的にじっくり焼き続けるよう指示します。

 

 

一方、ゆう子は病院に戻ったものの、やはり雄山の意識は回復していません。

そこで、雄山が一番必要としている山岡を連れて来る為に、ゆう子は再び美食倶楽部に向かいました。

そして、ゆう子の必死の説得を受け、渋々ながらも山岡は病院に向かいます。

すると、ゆう子は山岡にお願いします、、、

 

ゆう子:
『 お父さんって!!一声でいいの・・・ 一言でいいから、呼んであげて!! 』

 

ここでも、山岡は頑なに拒否するものの、ゆう子の懸命な説得の末に、、、

 

山岡:
『 ち・・・ ちきしょう・・・ おやじ・・・ 』

 

その一言を発し、山岡が帰った直後、雄山の意識が戻りました!

 

 

そして、今日の宴の指揮は山岡が執っているから安心するよう、雄山は聞かされました。

しかし、山岡が年寄りのマトンを扱える訳がないと考え、医師も責任を取れないと反対する中、雄山は何としてでも美食倶楽部に戻ろうとします、、、

 

雄山:
『 私の体だ、私が責任を取る。 』

 

ゆう子:
『 どうしてそんな無理をなさるんですか!? アジアの首脳陣をお招きする大事な宴会である事は、よく分かっていますが、それでもご自分のお体の方が大事でしょう? 命にかかわるんですよ! 』

 

雄山:
『 客の社会的地位など関係ない。 美食倶楽部で客をもてなすのは、その客が誰であろうと、私にとって真剣勝負なのだ。 命にかかわらない真剣勝負はない。 』

 

 

【 真の動機を見逃さない 】

反対を振り切り、美食倶楽部に戻った雄山は、真っ先に調理場へ向かいました。

すると、ちょうど山岡がマトンの最終調理に取り掛かろうとしていた所でした。

 

しかし、雄山は中止させます。

そして、山岡はマトンの臭みを抜き、美味しく食べる為には、時間を掛けて焼く以外方法が無いと雄山に説明するものの、、、

 

雄山:
『 おのれ、それが分かっていながら、なんという愚かな事を! この役立たずが! 失敗しおったわ。 』

 

 

山岡はマトンの脂肪分に含まれる臭みを抜く為に、じっくりと焼き続けました。

しかし、平たい鉄皿にマトンを直に置いて焼いた為、マトンから出た肉汁が、再びマトンを脂肪分で浸す調理法になっていました。

そして、雄山は山岡に、調理場から出て行けと告げると、山岡は退散します。

 

一方、激昂した雄山は眩暈(めまい)で倒れ込みました。

そして、寝室に運ばれる直前、山岡が指示したマトン料理のソースを、雄山は中川に聞きます。

すると、仕上げの隠し味に八丁味噌を使うと知らされました。

 

しかし、雄山は八丁味噌では足りないと感じ、中川にソースの仕上げに別の隠し味を足すので、後で部屋に取りに来いと告げます。

そして、更に中川に対して、次の指示をしました、、、

 

雄山:
『 それから中川、士郎に責任を取らせろ。 お客様をお招きした時には、いつも最後に私が挨拶をしている。 今日のこんな出来の悪い料理の後に、どうして私が挨拶に出られようか。 』

 

 

それを聞いた山岡は激怒するものの、仕上げのソースに足す他の隠し味も気になりました!

更に、ゆう子から以下の通り挑発された上に、やり込められます(笑)

 

ゆう子:
『 ほら、それがどんなものか知りたいでしょ? 考えてみて。 海原さんは自分に代わって美食倶楽部を代表して挨拶しろとおっしゃってるのよ。 あなたに挨拶をしろと言う海原さんは度量が大きいわ。 あなたはそれに負ける気なの? どうするの? あなたには海原さんほどの度量がないの? 』

 

そして、山岡は客の前で挨拶し、マトンのソースも称賛を得ました!

しかし、雄山の指示が加わったソースである事から、素直には喜べない山岡でした(笑)

こうして、宴は見事に成功に終わりました!!!

 

 

一方の雄山は、寝室で客の拍手喝采の声を耳にしながら、病院へ戻る車の到着を待っていました。

そして、調理場では、ゆう子が雄山のソースを味わいました。

そして、ゆう子は山岡に、雄山のソースの方が上だと話します。

 

悔しいながらも、山岡も内心では雄山の実力を認めざるを得ませんでした。

そして、病院に戻った雄山は、山岡が指示したソースを口に含みました、、、

 

雄山:
『 八丁味噌か・・・ あっさりした味わいを好む者には、良いかもしれぬ。 』

 

では、メタファーも終了し、締め括りです!