功名心を利他愛に昇華させる方法 ~出発点は自己愛で良い~

【 神の手と崇められ 】

民間の考古学者だった男性Fは、約4万年前の地層から石器等を発掘し、

 

その後も歴史を塗り替える・・・

新発見を次々と繰り広げ・・・

神の手と崇められる!!!

 

ようになりました!

まさに、Fは、

 

考古学界のスターに昇り詰めた!!!

 

という事です!

 

 

そして、Fの様々な発見から、北京原人より古い、日本原人も存在していたのでは!?などの期待も囁かれるようになりました。

しかも、この日本原人説は教科書にも掲載され、

 

当時の子ども達は・・・

事実として教わった!!!

 

という事です!

 

そして、何故、Fが神の手と称賛されるようになったかの理由が、

 

戦後以来、長期間に渡り・・・

日本に人間が暮らし始めたのは・・・

約3万年前の後期旧石器時代から・・・

 

との説が、常識として定着していたからです。

 

 

【 天国から地獄へ 】

しかし、2000年11月5日付けの毎日新聞が、

 

Fが石器を埋めている姿を撮影し・・・

発見は捏造(ねつぞう)!!!

 

とのスクープ記事を掲載しました!

つまり、Fは、

 

自らで石器を埋め・・・

後に自らで発掘して・・・

新発見に見せ掛けた・・・

 

という事です。

 

 

これが、旧石器捏造事件と呼ばれ、Fは記者会見を開き、捏造を認め謝罪しました。

そして、それ迄は考古学界のスターと持ち上げて来たメディアも、

 

一転して批判に回る!!!

 

という、手の平返しを取りました!

 

そして、1974年頃から捏造を繰り返して来たと、Fは白状しました。

故に、そもそも天国は存在せず、自らで地獄を作り出したという事です、、、

 

 

【 出会いは運命? それとも 宿命? 】

Fの発掘を目の当たりにして来たのが、考古学者の岡村 道雄 氏です。

岡村 氏は一般向けの考古学に関する書籍を執筆する中、Fの発見した遺跡なども取り上げて来ました。

しかし、岡村 氏は文化庁の文化財主任調査官を担っていた事から、Fの事件が発覚した後は、世間の批判に晒されました、、、

 

岡村 氏:
『 「 文化庁には時間の流れも分からない、そういう調査官がいる。あんたみたいな人がいては困る。 」と。 やっぱり文化庁の調査官が持ち上げた、権威付けた。 』

 

ところで、岡村 氏が考古学を志したキッカケの一つが、書籍《 石器時代の日本 》を読んだ事でした。

そして、書籍の著者が旧石器時代研究の第一人者と称された、芹沢 長介 氏(1919~2006年)でした。

そこで、岡村 氏は芹沢 氏を慕って東北大学へ入学し、芹沢 氏の元で考古学を学び始めました。

 

 

そして、当時の考古学界では、先ほどの約3万年前の日本に人間が暮らしていたか否か!?の論争が繰り広げられていました。

そして、芹沢 氏は約3万年より前から、日本で人間は暮らしていたと主張していたものの、裏付けとなる発見も出来ずにいました、、、

 

岡村 氏:
『 論争に終止符を打ちたいと思ったのは、芹沢先生が一番でしょうけど、俺もより古いのを見つけて、先生に楽になって欲しいなとは思いました。 』

 

そして、岡村 氏はこの頃に、Fと初めて出会いました。

更に、Fも同じく、芹沢 氏の書籍《 石器時代の日本 》を愛読していました、、、

 

 

【 被害者? それとも 加害者? 】

1980年、岡村 氏はFと共同で、宮城県の座散乱木(ざざらぎ)遺跡の発掘調査に取り掛かりました。

すると、Fが石器を掘り当てました。

しかも、石器が出土した地層は約4万年前のものと推測され、しかも、出土した石器は岡村 氏が論文で予想していたものと同じでした、、、

 

岡村 氏:
『 クラクラしました。 立ちくらみするような感動を覚えましたね。 長年の苦労と学会の苦労、誰もが望んでいた事を俺が出来る訳だから、俺達が出来る訳だから、こんな興奮はない。 』

 

 

こうして、岡村 氏は論争に終止符を打ちました!

その後の1993年、先の通り文化庁の文化財主任調査官に就任し、

 

Fの発見を広く世に知らしめる顛末に・・・

結果として荷担した形になった・・・

 

という流れが出来ました、、、

 

岡村 氏:
『 私が平静心で吟味する目を失っちゃったんですよ。 結果オーライで、あまりにも結果が大き過ぎたから。 やっぱり、そういう俺の脆(もろ)さがあった、研究的にも甘さがあった、世間に迷惑を掛けたのは、俺の大罪だな。 本当に責任を感じます。 』

 

 

その後、それ迄を含むFの発掘と発見は、

 

学術的資料としては全て無効!!!

 

との判断が下されました!

故に、岡村 氏は、

 

自分が意図した事ではないにせよ・・・

結果として荷担した事への反省と再発防止を目的に・・・

捏造事件を題材として大学で教鞭を取る・・・

 

という罪滅ぼしに取り組みました、、、

 

岡村 氏:
『 俺にとっても都合が良かった。 全ての研究者にとって都合が良かったんですよ。 夢に向かって、皆でもたれ合っていくんですよ。 競争社会の中で、皆の思惑が一つのベクトルの方向に並んでしまった。 』

 

 

そして、その後は他の考古学者達の更なる発掘と研究成果により、

 

現在では約4万年前までは・・・

歴史を遡れるようになっている!!!

 

という展開の広がりを見せています!

そして、番組は改めてFに捏造事件に関し意見を求めたものの、Fから一切の回答は得られませんでした、、、

 

 

では、番組は終了ですが、更に間髪入れずに、次の「メタファー(物語や比喩・暗喩)」に進みます(笑)

そこで、漫画本『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)から、第76巻掲載の「 雄山の危機!? 〈1~4〉 」を少し眺めます!