【 常識が覆された血液脳関門 】
これ迄の医学の常識では、
脳には厳重なバリアが幾重にもあるので・・・
血管から異物が脳内に入り込むのは不可能・・・
と考えられて来ました。
なぜなら、脳には、
血液脳関門
という働きがあるからです。

私達の体内には、毛細血管が隅々まで張り巡らされています。
そして、通常の毛細血管の壁のつなぎ目は緩く、隙間が多くあります。
それが故に、栄養素などを届けやすくなっています。
しかし、脳は高度な情報処理や生命維持の働きを担っているが故に、
異物が入り込んで誤動作を起こさない為に・・・
脳の毛細血管では細胞同士が密着し・・・
ほとんど隙間の無い壁を作っている・・・
という状況になっています。
つまり、脳の毛細血管の細胞は、
脳に必要な物質だけを取捨選択し・・・
脳内に通す関門の役割を果たしている・・・
という仕組みです。

例えば、脳腫瘍の患者に薬を投与しても、その多くは異物と見做され、血液脳関門を通過出来ないが故に、腫瘍に薬を届ける事が出来ません。
しかし、シミュレーション実験をした所、プラスチック粒子が血液脳関門を通過し、脳内に入り込める可能性が示されました。
繰り返しですが、プラスチック粒子は異物なので、これ迄の医学の常識では、血液脳関門を通過出来ません。
しかし、実際の脳内で起こっているのは、
プラスチック粒子をコレステロール分子が覆い隠す事で・・・
血液脳関門はプラスチック粒子が混在している事を見抜けず・・・
脳に必要な栄養素のコレステロール分子のみが存在している・・・
と見做し、通過させるというシミュレーション結果でした、、、

【 リソソームと細胞 】
人工的に培養した人間の脳神経細胞に、ナノプラスチック粒子を取り込ませ、その後の影響を調べる実験が行われました。
すると、
脳神経細胞がナノプラスチック粒子を取り込んだ
という現象が観察されました。
更に、
脳神経の細胞核とナノプラスチック粒子の両方が・・・
細胞膜内に同居する状態・・・
になりました。
そして、特にナノプラスチック粒子の蓄積が多かったのが、
細胞内にあるリソソーム
という箇所です。
リソソームとは、細胞を形作る要素の一つで、
細胞内で生じた老廃物等を分解し・・・
再利用可能な状態にする・・・
という働きを担います。

しかし、リソソームに取り込まれたナノプラスチック粒子は、
分解されずに蓄積を続ける
という流れになりました。
つまり、ナノプラスチック粒子を取り込んだ後は、
リソソームは本来の働きが出来なくなり・・・
細胞全体としての機能もどうなるのか・・・
全く分かっていない・・・
というのが現状です、、、

【 温室育ちではないプラスチック粒子 】
実験で使われるプラスチック粒子は、人工的に丸く作られた、綺麗なものです。
しかし、環境中に存在するプラスチック粒子は、
全てが大きさも形状も違う
という多種多様です。
しかし、一つだけ共通点があります。
それが、
劣化している状態
という事です。
なぜなら、プラスチックは紫外線等を浴びると、
表面が酸化劣化し・・・
性質が変化する・・・
という特徴があるからです。
故に、人体に取り込まれると、
細胞に対する作用も変わる
という事です。

そこで、酸化劣化させたプラスチック粒子を、人間由来の細胞に投与する実験が行われました。
すると、
細胞分裂が途中で止まり・・・
細胞は死滅した・・・
という結果になりました。
勿論、実験では酸化劣化の濃度を高めているので、環境中のプラスチック粒子とは違いが生じます。
しかし、
実際に私達の日常生活で・・・
人体に対し、どの程度の曝露(量)があるのか???
という点に関しても、同じく現状では全く不明です、、、

【 歯止めが利かないミッシングプラスチック 】
これ迄の生産量から推測しても、
プラスチック全体の9割以上が行方不明
というのが事実です。
この事象が、
ミッシングプラスチック
と呼ばれます。
身近な例では、紫外線等(太陽)で洗濯ばさみが粉々になった経験は、多くの人があるでしょう(笑)
しかし、それすらも、
あくまで人間の目に見える範囲のものでしかない
というのが事実です。
そして、粉々になった洗濯ばさみは、
マイクロプラスチックに変容し・・・
その後、ナノプラスチックに更に変容する・・・
という流れを辿ります。

そして、従来の説では、
物質を機械的に破壊出来る限界は・・・
5~20マイクロメートル程度・・・
と言われていました。
しかし、紫外線等で酸化劣化したプラスチックは、
破壊出来る限界が更に小さくなっている
という事実が判明しています。
つまり、行方不明のミッシングプラスチックは、
消失した訳ではなく・・・
私達の目に見えない形で・・・
至る所に存在している・・・
という事です、、、