【 シーボルト事件が勃発 】
しかし、1828年にシーボルト事件が勃発します!!!
この事件により、シーボルトは国外追放され、二度と日本に立ち入る事を禁止されました!!!
実は、シーボルトが「行動」を許可されていたのは、長崎の近郊だけでした。
すると、オランダ商館長が将軍に謁見する、4年に1度の「江戸参府」への同行がシーボルトに許可されました。
江戸参府に際しては、地理に関する測量等は禁止されていたものの、調査の為に数多くの弟子、記録を取らせる為に絵師を随行させ、実質上の調査を行いながら、江戸に向かいました。

そして、江戸に到着後も蘭学を志す若者や、幕府の医師がシーボルトに教えを請う為にやって来ました。
そして、ここでも、
教える事と引き換えに・・・
日本の様々な資料を貰った!!!
という「交換(条件)」を利用しました!
そして、シーボルトが一番欲しかったのが、
日本地図!!!
でした!
日本地図があると、国防上の秘密を「丸裸」にするのが可能な事も然り、何よりも、シーボルトの専門の植物学を充実させる事に繋がるからです。
すると、「渡りに船」や「類は友を呼ぶ」かの如く、世界情勢を教えて貰う為に、幕府の天文方の高橋景保が訪れて来ました。
そして、景保は伊能忠敬が精巧な日本地図を作成した際に、一緒に活躍した学者でした。
こうして、同じく交換(条件)を利用し、シーボルトは物の見事に、日本地図(の写し)を手に入れる事に成功しました!

ところが、シーボルトの「欲望」は更に膨らみを増し、間宮林蔵が完成させた「樺太(サハリン)」の地図も見たくなりました。
しかも、この樺太の地図は、当時の日本の国防に関わる超重要機密でした!
故に、地図を見せるなどの情報を漏らせば、幕府から極刑を受けます。
そこで、シーボルトは、
景保に「取引」を持ち掛ける
という手段に出ました。
なぜなら、景保もロシア海軍の提督が調査した、最新の世界情勢や地図が掲載されている『 世界周航記 』が欲しかったからです。
こうして、「ウィンウィン」の取引が成立し、シーボルトは樺太の地図(の写し)を手に入れる事にも成功しました!
しかし、シーボルトは面識の無い間宮に「樺太に存在する植物を入手したい」との手紙を出した事で、間宮は秘密(樺太の地図)の漏洩が起こった事に気づき、幕府に報告してバレてしまいました。
そして、シーボルトの弟子や通訳も含め、約50人が刑を受けました。
そして、事件から1年後、シーボルトに国外追放のお達しが出されました、、、

ところで、日本に来日してからのシーボルトは、「とんとん拍子」に物事が上手く廻っていた感も見受けられます。
ただ、もしかしたら、シーボルトに「図に乗った」面があるとすれば、
公私の別が付けられなくなった
という点はあるかもしれません、、、
【 タダでは転ばぬ!? 】
その後のシーボルトはオランダに戻り、約20年掛けて著作『 NIPPON(にっぽん) 』を完成させました!
しかも、「密かに」持ち出した日本地図(の写し)も掲載しました(笑)
この著作により、当時はほとんど知られていなかった、日本の実状を西洋に「知らしめる」事になりました!
更に、日本を開国(1854年)させたアメリカ海軍提督ペリーも、この著作を参考にしました!!!

では、番組の紹介は終了です!
ちなみに、シーボルトに関しては、少々ネガティブな側面の紹介に感じたかもしれませんが、特に他意は無いのと、「反面教師」として活用して下さい(笑)
では、シンプルに締め括ります!
【 他人事と自分事を活用する 】
他者の秘密に関し、冒頭にコメントした『 秘密を知りたくて堪らない「好奇心」 』の箇所から、
過度な他人事に陥っていないか???
と「自分に問い掛ける」事が大切です。
一方、『 秘密を打ち明けられると「重荷」 』の箇所から、
他人事と自分事の区別が付けられていないが故に・・・
「課題の分離」が出来ていない・・・
という「状態に気づく」事が大切です。

つまり、重荷に感じるケースでは、
次第に無意識で自分事と捉えているが故に・・・
他者に漏らし共有する事で・・・
他人事に戻し、自分を保とうとする・・・
という心の働きが関係しています。
これが「揺り戻し」と言われるものです!
しかし、秘密を漏らされた相手は、堪ったものではありません(笑)
故に、
「相手(誰かや何か)の為に」という真の動機!!!
の視点を忘れないようにして下さい!

【 自分を律する 】
自分の秘密は然り、他者にも秘密を漏らさせない事を「同時に可能」とするのが、
匿名を禁止する!!!
という方法です(笑)
勿論、アンケートや公益通報では、匿名(ペンネームを含め)は許容されるものです!
そして、特に自分に匿名を禁止するとは、
普段から・・・
自らの「思い・言葉・行動」の一貫性を保つ実践をしていれば・・・
自らの考えや意見を堂々と表現出来る!!!
はずだからです!
すると、
自らを知った上で・・・
敢えて他者に知らせる必要が無い事柄に関する・・・
分別が付く!!!
という事が可能になります!
すると、
わざわざ秘密の範疇に隠す必要性も少なくなる!!!
というシンプルな捉え方も可能になります!

故に、秘密を抱えるのが悪いという意味ではありません(笑)
そして、とても摩訶不思議なケースが、
自らで秘密と称しておきながら・・・
自らで他者に漏らしたがる承認欲求!!!
です!
このように、
自分なりの秘密のトリセツを考える事で・・・
自己矛盾や心の摩訶不思議な働きに気づける!!!
という事です!
ちなみに、TOPICSでは、承認欲求は(必ずしも)悪い事では無いと伝えています(笑)
※ 関連TOPICSはこちら
・ 『 コミュニケーションの対立と自己矛盾の解決法 ~アンチノミーを考え抜く~ 』
・ 『 時には「厳しさ」を活用したコミュニケーションも ~見て見ぬ振りは真の優しさ!?~ 』
・ 『 承認欲求は悪い事ではありません(笑) ~自己承認欲求と他者承認欲求の区別は意味が無い!?~ 』
・ 『 ヒプノセラピー(催眠療法)における「記憶の回復」と「ウソ」 』
※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしている以下のリンク先も参考になります。