第578回:『 大奥とシーボルト事件から学ぶ秘密のトリセツ ~人の口に戸は立てられぬ~ 』
【 その他参照ワード:江戸時代、蘭学 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
今回は秘密のトリセツ(取扱説明)とのテーマですが、摩訶不思議なもので、私達の「心の声」の一つに、
秘密を知りたくて堪らない「好奇心」が存在すると同時に・・・
秘密を打ち明けられると「重荷」になる・・・
という「(自己)矛盾」が見られる傾向が多いです(笑)
更に、それと同時に、
好奇心や重荷の「どちら」であっても・・・
誰かに話したくなるのが人の「性(さが)」・・・
という事も「肌感覚」で理解出来る人も、多いかもしれません(笑)
そして、
人の口に戸は立てられぬ
という言葉もあります、、、

では、番組『 歴史探偵 』(NHK)から「 シン・大奥 」の回を少し眺めます!
【 大奥とは 】
現在の皇居の場所が、かつては江戸城が存在した地です。
そして、江戸城の中心部には、高さ11メートルほどの天守台が存在し、その眼下には、1万坪に及ぶ本丸御殿が広がっていました。
そして、本丸御殿は、
幕府(政治)の中心である「表」
将軍が日常生活を送る「中奥」
将軍の正室や側室等が暮らす「大奥」
で構成されていました。
そして、大奥が本丸御殿の約6割を占めていました。
大奥は2代将軍の秀忠の時代に始まり、200年以上の長きに渡り存在し続けました。
そして、
江戸城の奥深くに存在していたが故に・・・
数多くの実態が秘密のベールに包まれて来た場所・・・
それが大奥!!!
です(笑)

更に、大奥は将軍の正室や側室等が暮らす場であった事から、
男子禁制の女の園(その)
とも呼ばれます。
故に、ドラマや映画で取り上げられる事も多く、
愛憎劇の恰好の舞台!?
として描かれます(笑)
そして、愛憎劇の一番の原因となるのが、
「嫉妬」を皮切りにした・・・
あらぬウワサや誹謗中傷をまき散らす・・・
という「行動」でしょう、、、
勿論、これらの事は、女性に限るものではありません!!!
このような大奥ですが、最近では、
徐々に新たな事実も判明して来ている
という「流れ」に拍車が掛かっています!
ちなみに、TOPICSでは、
秘密は墓場まで持っていた後に・・・
明らかになる!!!
と伝えています(笑)

【 明らかになる大奥の実態の一部 】
大奥では、最も多い時には1千人以上の女中などが、住み込みで働いていました。
そして、数百もの部屋が存在した中、その半分近くを占めるのが「長局(ながつぼね)」と呼ばれる部屋です。
この部屋は約8畳ほどの広さで、3~5人の女中が相部屋で暮らしていました。
今で言う所の社員寮です(笑)
故に、大奥の年間経費は20万両(約200億円)に及び、幕府の年間支出の約2割を占めました。
大奥の中で最も格式の高い部屋が、豪華絢爛な絵などで飾られた「御対面所(ごたいめんじょ)」でした。
名前の通り、将軍や正室が客人と面会する部屋ですが、大奥という場所柄もあり、
客人の多くは親族だった
と考えられています。
つまり、
お互いに利害関係があるが故に・・・
他人事ではなく自分事として・・・
秘密が漏れにくかった・・・
のかもしれません(笑)

他には、将軍と正室等が夜を共にした「御小座敷(おこざしき)」と呼ばれる部屋も有名です!
ドラマや映画でも数多くの場面が描かれる部屋ですが、
従来では、側室等の女性達が・・・
将軍に内密にお願い事などをしないように監視する為に・・・
両脇には「御添寝役(おそいねやく)」が配置されていた・・・
と考えられていました。
しかし、近年の調査では部屋の面積から考えると、御添い寝役が配置可能なスペースは無かった事実が判明しました。
これには、
将軍であっても、プライバシーに配慮した
という理由が考えられています。

そして、幕府と藩の主従関係の維持などを目的に、将軍の姫君を地方の大名家に嫁(とつ)がせました。
そして、姫君が嫁ぐ際には、女中達も身の周りの世話をする為に同行しました。
そして、後に大奥に戻って来た女中達の中には、
大名家の願い事を幕府に取り次ぐなど・・・
幕府と大名家と双方の窓口役・・・
となった女中達も数多くいました。
つまり、
様々な情報のインプットとアウトプット
をする役目を、女中達は果たしていたのも分かって来ました。
