【 PTSD(心的外傷後ストレス障害)が認知されても 】
1971年、ベトナム帰還兵による「冬の兵士」の聴聞会が行われました。
このような経緯も経て、
1980年のアメリカ精神医学界診断マニュアルに・・・
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断・・・
が「加わり」ました。
しかし、その後のイラク戦争(2003~2011年)の訓練では、
「実物」に模したセットを組み・・・
ハリウッドの「特殊メイク」を施した怪我人などの・・・
リアリティーを持たせた「疑似体験」が導入・・・
されました。

【 大きな社会問題も見向きされない 】
イラク戦争では、兵士に「交戦規定書」を携帯させ、民間人の保護や病院などを攻撃対象にしないなどの、武器の制限が課されました。
ただ、兵士にとっては、
「殺せ」というプレッシャーと・・・
「殺すな」というプレッシャーの・・・
「狭間」に置かれた・・・
という実態でした。
そして、イラクでも、
数多くの兵士の「心が破壊」され・・・
アメリカ国内に、大きな社会問題を引き起こした・・・
のが実態でした。

帰還兵の中には殺人を犯すものも数多くいる中、アメリカ陸軍PTSD治療施設の回復度を測る最終テストでは、
スクリーンに映し出されるテロリストだけを「殺せば回復」と見做し・・・
「再び」戦場に送られる・・・
という措置が取られました。
そして、イラクのみならず、アフガニスタンに派遣された兵士の内、
「戦闘」での死者は7、057人・・・
しかし、その4倍以上の3万人が「自殺」・・・
しています、、、
【 国家と対峙したファーの娘 】
2006年、「臆病罪」で処刑されたファーの娘が、父の名誉回復を求め、国家(イギリス)と対峙する裁判が行われました。
裁判を起こしたファーの娘は、この時「92歳」でした。
そして、処刑されてから「90年後」、ファーの恩赦が決定し、名誉を取り戻しました、、、

【 世界の現状から 】
現在、イスラエルとハマスの戦争が起こっています。
この戦争では、空爆には「AI兵器」を導入しつつ、地上戦に駆り出された兵士の中には、PTSDを発症し自殺者も出ています。
同じく、ロシアとウクライナの戦争では「ドローン」が使われつつ、イギリス国防省の発表(2023年10月)によると、PTSDが疑われるロシア兵は約10万人存在し、更に「増え続けて」います。
また、WHO(世界保健機関)の推計(2024年1月)では、PTSDを含む「精神リスク」を抱えたウクライナ人は、兵士と市民を合わせて1、000万人に迫ると報告されています。
では、番組の紹介は終了し、ここでは一言だけコメントします!
それは、
戦争による心の病は、「過去も現在も」問わず・・・
更に、「国も」問わず、数多くの兵士が発症し続けている・・・
のが現状です。
しかも、戦争による心の病は、
文化も風習も宗教も違うにも関わらず・・・
更に、教育と偽ったマインドコントロール(洗脳)も違うにも関わらず・・・
同じく発症する・・・
なぜなら、同じ人間だから・・・
です、、、

では、視点を変えます!