第560回:『 自分を偽る事からの脱却法 ~贋作師と海原雄山から学ぶ本物と価値~ 』
【 その他参照ワード:メタファー、美味しんぼ、自縄自縛 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
まず最初に、あなたに問い掛けます、、、
自分を「偽る」ことなく生きていますか???
偽ることの全てが「悪い」と考えますか???
「本物」と判断する基準を持っていますか???
何に「価値」を置いていますか???
、、、(笑)
では、番組『 BSスペシャル 』(NHK BS)から、「 贋(がん)作師からの問い “ 本物 ” をめぐる思索 」の回を少し眺めます!
【 贋作師とは 】
贋作師とは、
著名な画家の作品の「偽物」を作り・・・
「本物」と偽り高値で売る・・・
という事をする人を指します。
そして、14の贋作で10億円以上を騙し取ったのが、懲役6年の服役を終え、スイスで暮らしているヴォルフガング・ベルトラッキです。
【 日本で見つかった贋作 】
1996年、高知県立美術館が税金1、800万円で購入したのが、20世紀のドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンクが描いたとされる、《 少女と白鳥 》の絵画でした。
美術館も「信頼と実績」のおけるルートから購入し、専門家の鑑定のお墨付きも付いていました。
そして、専門家がまとめたカンペンドンクの作品総目録にも、《 少女と白鳥 》は1919年の製作と表記されていました。
ただ、
「所在不明」の表記が付され・・・
絵画の写真も(掲載されて)「無い」・・・
という状況でした。
2024年6月、海外の報道から、絵画は本物では無い可能性が浮上しました。
そこで、4日間を掛け調査をしたものの、贋作である事の「確たる証拠」は見つけられませんでした。
そして、調査の担当者が話します、、、
調査の担当者:
『 非常にシンプルな、1人の画家が1人の作品を描いた。 ということ以上の情報が、なかなか拾えない。 結局は、最後まで本当に贋作なのかというのが言えるのかといったら、言えないんじゃないかとすら思うほど難しい。 』
ちなみに、美術館では現在、絵画は贋作であると「判断」を下していますが、これも後ほど触れます!
そして、ベルトラッキは自分が贋作を作ったと話します、、、
ベルトラッキ:
『 私が描くのはコピーではない。 新しい絵を生み出すんだ。 (総目録の情報から)そこで私は思ったんだ。 「 よし、いい “ 空白 ” だ。 やってみよう。 」 』
カンペンドンクの幾つかの作品は、戦争の混乱で行方知れずとなっていました。
そして、《 少女と白鳥 》は描かれた「事実」はあるものの、未だに「発見」されていない作品でした。
つまり、
「現在を生きる」(ほぼ)誰もが、見た事が無い絵画
という事です、、、
【 本当は誰の作品??? 】
ベルトラッキはカンペンドンク本人に「なりきる」為に、カンペンドンクが住んでいた家と町を訪れ、そこでしばらく暮らしました。
更に、カンペンドンクが絵を描いた場所も訪れました。
そして、その「理由」をベルトラッキは話します、、、
ベルトラッキ:
『 彼が見ていたものを想像する為に。 (少女と白鳥は)これは私の作品ではなく、カンペンドンクの作品だ。 紛れもなく。 』
では、ここで先ほどのコメントを、もう一度「思い返して」下さい、、、
『 「現在を生きる」(ほぼ)誰もが、見た事が無い絵画 』
です、、、
しかし、「現在、目にしている」絵画は、紛れもなくベルトラッキが作ったものです、、、