第562回:『 オンラインカジノとAI(人工知能)の闇 ~共依存のなれの果て~ 』
【 その他参照ワード:スポーツ賭博、ブックメーカー、ギャンブル依存、テスクリアル、グローバルサウス 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
オンラインカジノの違法賭博を巡り、芸能人やアスリートも起訴されるケースが相次いでいます。
そして、ギャンブルと言えば「依存症」も注目されますが、
依存(症)は「個々人のみ」に当てはまる訳ではなく・・・
「社会そのもの」にも当てはまる!!!
という視点は大切で必要です!
そこで、今回は番組『 BS世界のドキュメンタリー 』(NHK BS)から、2つの回を少しずつ眺めます!
では、一つ目は、「 クリック・ベット 欧州 スポーツ賭博のワナ 」(2023年、制作フランス)です!
【 ヨーロッパのスポーツ賭博の現状 】
ヨーロッパには、スポーツ賭博(通称:ブックメーカー)のサイトが数多く存在します。
そして、「昔は」窓口に出向かなければ、賭ける事が出来ませんでした。
しかし、2000年代初めになるとネットが普及し、「現在では」試合中でもスマフォで賭ける事が可能になりました。
そして、スポーツ賭博の運営企業の多くは、
巨大な多国籍企業で・・・
政治やスポーツ界に強い影響力を持つ・・・
のが実態です。
そして、スポーツ賭博の一番の収益源はサッカーで、全体の3分の2を占めます。
そこで、運営企業は、
若者を誘導する為に・・・
インフルエンサー(大きな影響を与える人)を起用し・・・
インフルエンサーとスポンサー契約を結び・・・
SNSやYouTube等で発信させる・・・
という手法を取ります。
フランスでは34万人が深刻なギャンブル依存に陥り、過去5年で「倍増」しています。
そして、フランスのギャンブル規制当局責任者、イザベル・ファルク・ピエロタンのコメントです、、、
イザベル・ファルク・ピエロタン:
『 ギャンブルへの依存の問題は、個人の問題に留まりません。 例えば、イギリスでは一人が依存症になると、周りの6人に影響が及ぶと言われています。 依存症の人が家庭内や学校で問題を起こす為、周囲もそれに巻き込まれるのです。 』
イギリスでは43万人がギャンブル問題を抱え、その内の5万5千人は11~16歳の「未成年者」です。
そして、イギリス労働党議員、キャロリン・ハリスのコメントです、、、
キャロリン・ハリス:
『 イギリスには、ギャンブルの問題を抱えた11歳から16歳の子どもが約6万人もいるんです。 もし、これが麻薬の問題だったら、社会が黙っていないはず。 ギャンブルも深刻さは同じです。 人生がメチャクチャになるのですから。 』
【 儲け主義という同じ穴のムジナ 】
2003年、欧州司法裁判所の判決により、EU加盟国のオンラインギャンブルの規制の解除が進んだ事で、業界の「追い風」になりました。
こうして、スポーツ賭博はヨーロッパの他の国でも広がりを見せ、「市場(しじょう)」は40倍に膨れ上がりました。
そして、賭けの対象になる競技も増やし、更に試合中の一つ一つのプレーも賭けの対象にした事で、昼夜を問わず、賭ける事が可能になりました。
運営企業の中には、「初めての登録者」に賭け金をプレゼントする所もあります。
また、「常連」をVIPと称し持ち上げ、時に優遇している素振り(そぶり)を見せるなど、
徐々に囲い込んでいく
という手法が取られます。
そして、サッカーの競技場には大きなスポンサー広告の看板も掲示されているが故に、テレビ上の広告規制も意味を為していないのが現状です。
更に、ユニフォームに運営企業のロゴを入れる事で、サッカーチームも潤う(儲かる)という仕組みが出来上がっています。
そして、運営企業は「ロビー活動」に力を入れ、
一部の政治家と手を組み・・・
更なる法律改正(規制の解除)などのプレッシャーを掛けている・・・
のが実態です、、、