【 ヒトでは分からないCPG 】
ヒトの細胞は「約37兆個」で、ホヤ(幼生時)の細胞は「約3、000個」です。
また、ヒトの脳の神経細胞は「約1、000億個」で、ホヤ(幼生時)の脳の神経細胞は「約170個」です。
しかし、
ホヤの「一つ一つ」の細胞は・・・
将来、どの器官(臓器)に「分化」するのかが、全て明らかになっている!!!
という特徴があります!
故に、細胞1個単位で、器官が生まれる「全過程」を眺める事が出来ます。

そして、私達人間の呼吸や歩行などは、「無意識」で行っているリズミカルな運動の一つです。
しかし、このメカニズムは、ヒトでも未だに解明されていません。
そして、ホヤの神経細胞を観察した所、「振動する」細胞が見つかりました。
それは首の辺りに存在する、左右一つずつある細胞で、「運動神経の元」と考えられています。
そして、リズミカルな運動を「制御」する仕組みが、
CPG(セントラル・パターン・ジェネレーター)
と呼ばれます。
ヒトの歩行では、脊髄にあるCPGが司っていると考えられているものの、人体は「複雑」であるが故に、どんな細胞や神経回路がCPGを構成しているか、これも未だに分かっていません。
しかし、ホヤでは判明した事で、ヒトの「医療」への活用が研究されています。

【 他にも当てはまるヒトとホヤの共通点 】
ヒトと同じく、ホヤでも「繊毛(せんもう)運動」が行われています。
そして、ホヤの繊毛運動に関わる「受容体」が、ヒトの脳にも存在している事が分かりました。
この受容体は、アルツハイマー病に関わると言われ、研究が進められています。
更に、「精子の動き」の仕組みは100年以上謎のままでしたが、ホヤで見つかったタンパク質が関係している事が明らかになり、「他の動物」にも当てはまる事が判明しました。
そして、ヒトでは「痛み物質」になるペプチドが、ホヤでは「卵の成熟」に関係し、同じく「他の哺乳類」の卵の成熟にも関係している事が分かりました。
現在、ヒトの不妊治療の「知見」に活用されています。

【 生まれ変わるホヤ 】
幼生時のホヤ(オタマジャクシのような姿)には脳があり、脊索というシッポのようなものが付いています。
そして、子どもから「大人」になる時、頭に刺激が加えられ、脊索が脳に取り込まれ(消失し)「変態」します!
しかし、海中の岩場に当たったりなどの「偶然性」で起こる事は無く、「必然性」の前提があると考えられています。
そして、この時の変態では、
90の器官が「退化」して・・・
90の器官が「新たに創造」される・・・
という現象が、「同時に」起こっている事が分かりました。
これは、ヒトの「再生」医療の応用に研究されています。

また、大きさ数ミリほどの「群体ボヤ」がいます。
これは、まるで「一つの」ホヤのように、小さな個体が群れで生存しています。
そして、群体ボヤは体の全て(心臓や脳や腸など)を「再生」させる事が出来ます!
この再生には、群体ボヤの血液中の幹細胞が関係していて、わずか1週間ほどで「全身」を再生出来ます。
そして、
一個一個の、それぞれの「個体」が再生し・・・
更に、それらが「群れ」として再生して・・・
「全く新しい」群体ボヤに入れ代わる!!!
という現象が起こります!

このように、ヒトの医療の研究のなみらず、「既に」ホヤから採取された物質で、様々な薬も創られています。
しかし、これらの物質は、
ホヤが「生み出して」いるのではなく・・・
ホヤに「共生」する、シアノバクテリアなどの微生物が創造!!!
しています!
勿論、ここでも同じく、ホヤの「種」によって違います、、、
ところで、ホヤの変態や再生能力が、私達人間でも可能になると、
不老不死が実現する!?
と言えるかもしれません(笑)

しかし、魂の視点には、
生まれ変わり
が存在します。
これは、先ほどのグループソウル(類魂)と関係しますが、
「全ての過去世」の経験と感動を携えて生まれて来る
という「サイクル(循環)」になります。
そして、「量子力学」という科学の視点を加味すると、
未来世の経験と感動も「今この瞬間」にもたらされている
となります(笑)

そして、
私達人間は、「いつでも」生まれ変わりが可能
です。
この生まれ変わりの意味は、
「心機一転」 & 「七転び八起き」
になります!
そして、私達人間は「万物の長」と自らを称しますが、
人間が群れると「多くの場面」で・・・
「負の群集(群衆)心理」に陥る・・・
という「歴史」を何度も繰り返して来ています。

仮に、万物の長と称する事が可能としても、
「他の生命」が存在するから・・・
です、、、
では、番組は終了し、締め括ります!