【 進化と退化は紙一重 】
イカの祖先は、約4億年前のオルソセラスに遡ります。
この時のイカは、三角ポールのような「殻」を持っていました。
そして、この祖先からオウムガイ、アンモナイト、イカ・タコに「枝分かれ」したと考えられています。
しかし、この枝分かれの際に、
イカとタコは殻を「失う」・・・
という「進化」を遂げました、、、
でも、「失う」とは「退化」と思うかもしれません(笑)

イカの祖先の時代では、殻は身を守る「鎧」のような役割を果たしました。
しかし、
殻は重たいが故に、動きが「鈍くなる(制限される)」・・・
のも事実です。
そして、現在考えられている仮説として、約1億年前の海には、同じく殻を持つオウムガイ、アンモナイト、イカが「共存」していました。
しかし、約6、600万年前の地球に隕石が衝突し、恐竜を含めた地球上の「生物種」の内の7割超が絶滅しました。
当然ながら、海にも深刻な影響が及びました。
海水温の低下や海洋酸性化が起こり、イカも「食糧(エサ)危機」に見舞われました。
しかし、この頃のイカは、既に殻を「纏(まとって)」いませんでした。
故に、
イカは深海へ「避難」して、生き延びた!!!
と考えられています(笑)

一方、この頃のオウムガイとアンモナイトは殻に浮力がある為、海水面近くを「漂わざる」を得ませんでした。
海水面は環境激変の影響が強く、アンモナイトは絶滅し、オウムガイは省エネ体質へ変化しました。
更に、クジラの祖先は、オウムガイやイカが大好物でした!
クジラは、自ら発する「反響音」でエサを探します。
そして、殻などの「硬い」物体に、音はよく反響します。
故に、クジラの出現以降、オウムガイは激減しました。
つまり、殻を持たないイカは、クジラに見つかり辛かったという事です、、、
ところで、
私達人間も自らを「硬く守ろう」と・・・
鎧を「纏(まと)い」がちになる・・・
という傾向が高いです。

一方、鎧を「脱ぐ」とは、
自らの「弱み」を見せるという事ではなく・・・
自分に「素直」になる・・・
という意味です。
そして、
私達人間は「新たな」何かを身に付ける事を・・・
「進化(成長)」と思い込み過ぎている・・・
というのも事実です。
イカは、
殻を「脱ぎ捨てた」事で、擬態という進化を手に入れた・・・
という側面が窺えます。
言わば、
「逃げるが勝ち」 & 「急がば回れ」
を「体現」したのかもしれません(笑)

そして、進化と退化は紙一重を現代に当てはめると、
「便利」と「怠惰」は紙一重
になります。
そして、人類の滅亡を示唆する「終末時計」も、年々残り秒数が少なくなっています。
TOPICSでは、
危険を察知するのは「嗅覚」
と伝えています、、、