【 権威の成功体験 】
その後もヘロルトが逃げていると、民家を見つけました。
中に入ると、同じく部隊からはぐれた2人の兵がいました。
ヘロルトは2人が伍長と上等兵で、階級が大尉より「下」である点に「目を付け」、敬意を示せ!!!軍人手帳を見せろ!!!と威圧的な態度とハッタリ精神で迫りました。
2人はヘロルトを本物の大尉と信じ込み、ここにヘロルトは「権威」を利用した、最初の成功体験をします。
ところで、TOPICSでは、
目標は大きく、歩みは小さく
と伝えています。
例えばダイエットでも、最終的に5キロ痩せたいと決意しても、5キロ痩せて「初めて成功」では、途中で挫折する傾向が高くなります(笑)
故に、最初は100グラム痩せれば良い!!!などの、小さな成功体験の「積み重ね」が成功の鍵です!
【 嘘八百で上役を騙す 】
2人と別れたヘロルトは、再び一人で逃げていると、脱走兵の取り調べを行う憲兵隊の検問に出くわします。
検問の担当は、大尉より1つ階級が「上」の少佐でした。
するとヘロルトは、自分はドイツ軍で最も若い25才の大尉と嘘を付き、更に「嘘八百」の戦歴(功績)を並べ立てます。
少佐がヘロルトの話に聴き入っていると、先の2人の兵がやって来て、ヘロルトは部隊再建の為に2人を加えたいと申し出ます。
少佐は了承し、更に少佐の部下3人を加え、ヘロルトは5人の兵を抱える部隊長となりました。
そして、ヘロルトは少佐の前で部下となった兵の軍人手帳に「ヘロルト部隊」と書き加え、「証拠固め」に成功しました。
ところで、飲み会などでは「話を盛る」事も、よくあるでしょう(笑)
害がなければ「聞き流す」で良いですが、
うまい話には裏がある
のが事実であり真実です。
例えば、SNS広告にある「元本保証の投資」話は詐欺です!!!
少なくとも、日本では元本保証を「謳う」と違法です。
変な例えですが、仮に元本割れせずに、確実に利益が出る投資話があるとすれば、私なら他者に「教えず」、銀行を「説得」してドンドン融資をして貰うでしょう(笑)
あなたなら、どうしますか???(笑)
【 居丈高で押し通す 】
ヘロルト部隊は北へ逃げる道中で、はぐれた兵を吸収し30人に膨れ上がります。
すると、再び検問に出くわし、大尉より階級が「下」の軍曹が担当でした。
ヘロルトは軍人手帳を提示するよう求められますが、見せると嘘がバレる為、最初に部下の軍人手帳を見せ、ハロルト部隊である事を確認させました。
そして、ヘロルトは自分の軍人手帳を見せず、「上から目線」で軍曹に戦況を問い質(ただ)し、「居丈高」な姿勢で質問攻めにする事で、軍人手帳を確認させない事に成功しました。
ところで、数年前には「ご飯論法」が注目を浴びました。
いわゆる、
話をはぐらかす
という手法です。
更に、この時には「そのような指摘は当たらない」との言葉が連発され、「未だに」続いています。
そして、このような事を「放置」していると、行き着く先は嘘を「隠す」どころか、「口を噤(つぐ)めば」嘘を付いた事にならないという「本末転倒」な状況を生み出します。
文書の情報公開請求でも、様々な理由(屁理屈)を付けて黒塗りにする、いわゆる「のり弁」も同じです。