究極にして根源の水にまつわる問題 ~インドのシリコン・バレーに学ぶ~

【 水不足問題の実態 】

ベンガルールでは、「以前より」深く井戸を掘らないと水が出ない状態です。

更に、井戸を掘っても水が出ない場所も多くなっています。

雨不足も関係しているとは言え、急激かつ巨大な都市化により、

 

「地面」がコンクリートで覆われ・・・

「地中」に水が浸透していかない・・・

 

という状態です。

 

 

更に、ベンガルールでは、

 

以前に頼っていた地元の水源を・・・

適切に管理や保護して来なかった・・・

 

のも、水不足問題を招いている大きな原因の一つです。

 

ベンガルールには、1日当たり2億リットルの水が不足している町があります。

しかし、無料でカーベリー川の水を使えるのは週に1回のみで、政府による1週間に1度の水の配給がありますが、とても足りません。

しかも、管轄する行政によっては、水の配給が無い所もあります。

 

故に、民間業者から地下水を購入しますが、これは「洗濯や料理用」です。

「飲料水」は別に買わなければならず、値段もマチマチです。

そして、井戸がある家でも、1~2日ほどで水は底を突きます。

更に、民間業者の給水にIT企業の依頼が殺到しているので、住民は「後回し」になります、、、

 

 

ところで、「雨降って地固まる」との言葉がありますが、これが可能になるのは、

 

それ以前から地盤固めをして来たから

 

です。

これを人間関係に当てはめると、雨というトラブルが起こる以前から、

 

お互いに丁寧なコミュニケーションを取り続けて来たから

 

というのが事実であり真実です。

 

信頼関係は「一足飛び」には進みません。

先ほどのベンガルールでは、地元の水源を適切に管理や保護して来なかった点を、「反面教師」として下さい!

 

 

【 インドがシリコン・バレー化した理由 】

インドでIT産業のグローバル化が進んだのは、1980年代にアメリカが参入したのがキッカケでした。

更に、政府も「規制緩和」をして、後押ししました。

こうして、インドは「経済的には」急成長を遂げました。

 

そして、当時、ある会社がインタビューを受けた際の発言が残っています。

その中で、インド人の能力や技術水準の高さを評価しつつも、

 

発言:
『 北米で1時間50ドルの仕事を、インドの会社なら15ドルで出来るのです。 』

 

 

ところで、日本を含め先進国では、低賃金の国に工場を建設し、利益を確保する方策を採って来ました。

勿論、その国の労働者の雇用が増えるなど、良い面もあるでしょう。

しかし、

 

同じ状況が、日本国内でも行われて久しい

 

というのが、正規と非正規雇用などの、

 

格差とアンバランスを生じさせている

 

というのが、未だに解消されない現状です。

 

「上級国民」との言葉も生まれましたが、

 

分け与える事と、分かち合う事の違い

 

に気づくのが急務です!