では、2本目は恒例の『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)から、第8巻掲載の「二代目の腕」です!
【 悩みの発端 】
「名店」と言われる天ぷら屋の親父が亡くなり、息子が後を「引き継ぎ」ました。
しかし、客足は落ち、知り合いから腕は親父に及ばないと「低評価」を受け、息子は悩んでいました。
相談を受けた山岡士郎は実際に食べてみた所、天ぷらの味は「見事」と判断します。
そして、親父と比べると確かにまだ至らない点があるとは言え、「目を塞いで」親父が作った天ぷらと称して食せば、誰もが「納得する」味と考えていました。
山岡:
『 問題は、亡くなった親父さんが名人だったことだよ。 名人として崇拝されていた人の後に、同じ程度の天ぷらを出したんでは、低く評価されるということだ。 』
そして、山岡はある事を試み、低評価を下した知り合いを1ヶ月後に再び招き、天ぷらを食させます、、、
そして、全てを食べ終えると「高評価」を貰いました(笑)
【 意外な!?解決策 】
そして、山岡は1ヶ月前も「同じ水準」の天ぷらを作っていた事を指摘すると、知り合いは「以前は不満」が残ったから違うと話します。
その上で、山岡は「種明かし」をします!
山岡:
『 それは亡くなった親父さんの印象がお二人(知り合い)には強過ぎたからです。 親父さんと同程度の味の天ぷらでは、親父さんよりまずいと思い込んでしまうんです。 今日満足させられたのは、津川さん(息子)が親父さんより絶対に上を行く物を作ったからですよ・・・ご飯とつけ物です。 』
つまり、「以前と同じ」内容の食事でも、良い米と、良い米ヌカを使ったつけ物に変えただけでした(笑)
では、締め括りです!!!
【 ほんのチョットで良い 】
「基本」は出来ていながらも、軸や芯を「更に強固」にすると考えると、難しく感じるのが「人の常」です。
ましてや、ある「一定水準」にまで達しているものなら、そこから「目を見張る上達」を遂げるのは「至難の業」に思えます、、、
しかし、山岡は食事全体を「客観的に眺めた」所、ほんの僅かの「手間」を掛け、中身を変えるだけで「目覚ましい評価」へと変貌を遂げさせました(笑)
つまり、鉄兵の「客観的視点」から、
真似る → 身に付く → クセも身に付く
を「自覚」しておく事で、
身に付いたクセを手放しやすくなる!
という流れになります。
そして、山岡の「客観的視点」から、
更に「昇華」させたのが、ほんの僅かの「改良」
だけで、「評価」は逆転しました(笑)
つまり、鉄兵と山岡に「共通」しているのが、
相手を真似ぶ事で学び・・・
客観的視点で自分に不要なものを手放し・・・
ほんの僅かの手間で昇華させるのを可能にするのが・・・
今の「自分を知る」!!!
という事です(笑)
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