人生の舵取りに役立つ人脈と人財 ~大黒屋光太夫に学ぶ羅針盤と地図~

【 皇帝との謁見を果たす光太夫 】

遂に、光太夫はエカテリーナ2世への謁見が認められました!

 

1791年(寛政3年)5月、ラクスマンと共に光太夫は宮殿に参上します。

その場には400人を超える高官や女官がいて、光太夫はロシアの「礼儀作法」に則り拝礼し、皇帝の手に3度キスをしました。

すると、皇帝は嘆願書を読み始め、読み終わるとたった一言だけ発します。

 

『 ベンヤシコ(憐れむべし) 』

 

そして、光太夫はロシア語で死別した仲間との経緯を含め、「思いの丈」を伝えます。

すると、皇帝は発します。

 

『 ヲホジャウコ(哀悼の意) 』

 

 

謁見時間が過ぎても皇帝は立ち去ろうとせず、光太夫に帰国の意志があるか否かを問い掛け、光太夫は「はい」と答えました。

そして、皇帝は席を立って光太夫の手に3度キスをした、、、と記録が残っています。

これは当時では、外国の国王クラスに対する作法でした。

 

ところで、先ほどは「郷に入れば郷に従う」と同時に、それを逆手に取る視点も伝えましたが、

 

「TPO」をわきまえる

 

のは、人間関係では大切で必要です。

そして、TPOは時に「立場」をわきまえるの意味と「重なる」面もありますが、これは「駄目なものはダメ!」と指摘するのを妨げるものではありません。

なぜなら、

 

情けは人の為ならず

 

だからです。

しかし、現在の世の中や社会の多くの場面では、

 

人を呪わば穴二つ

 

という人が増加しています。

 

自分のした事は自分に反ってくる!!!

 

です!!!

 

 

【 帰国を果たした光太夫と功績 】

謁見から4ヶ月後、ラクスマンの息子が使節団の団長として日本に派遣される事が決まりました。

 

こうして1792年(寛政4年)、使節団は北海道の根室に到着し、光太夫達は十年ぶりの帰国を果たす事が出来ました!!!

 

そして、江戸幕府はお礼としてロシアに長崎の入港証を渡します。

そして、光太夫は漂流からロシア滞在中の見聞を『 北槎聞略 』として書き上げ、日本にロシア文化などを紹介するのに「一役買う」役目も果たしました!

 

では、番組の紹介は終了し、シンプルな締め括りです!

 

光太夫は絶対に帰国を果たす!!!という自らの「軸や芯」をブレさせる事はありませんでした。

それが体現されているのが、

 

「思い・言葉・行動」の一貫性を保ち続けた!!!

その姿勢が周りの人々の心を動かし支えてくれた!!!

 

のは、これ迄の内容で読み取れます!

そして、何よりも、

 

全ては「実践」に結び付けないと、何事も始まらない!!!

 

のが事実であり真実です(笑)

そして、

 

あなたの人生の舵取りを出来るのは・・・

あなたをおいて他にいません!!!

 

 

ちなみに、今回のTOPICSの「もう一つの読み方」を伝えます!

 

光太夫達が出航して伊勢湾を出る迄が、生まれる前の「胎内」です、、、

そして、魔の海域からロシア滞在中の生活が「この世」です、、、

そして、日本への帰国が「あの世」になります、、、(笑)

 

※ 関連TOPICSはこちら

・ 『 ジョン万次郎の人生に学ぶアイデンティティの創造と確立 ~しなやかさと行動も~ 』

・ 『 「芯」に惚れ込む ~時と場合によっては頑固や意地っ張りも活用してみる~ 』

・ 『 「思い・言葉・行動」の繋がりと重なり ~手遅れは存在しないが怠惰はダメ~ 』

 

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