コミュニケーションから生まれる協力という魔法 ~アポロ13号より~

【 大胆を練習する 】

技術者達が電力不足を補う為に見出した方法が、通信装置以外ほとんど全ての機器をオフ(OFF)にする事でした!

この「大胆な提案」に関して技術者の一人が語っています、、、

 

ある技術者:
『 一番の難題はNASAの奴らに彼等が定めた限界が絶対では無いと説得する事だった。

  俺達は実験でNASAが知らないデータを持っているが、彼等は規定外の事をしたくなかった。 「この温度は超えるな! このスイッチは絶対に切るな!」とマニュアルを聖書扱いしていたんだ。

  「緊急事態なんだから聖書は捨てろ!」そう説得するのが骨だったね。 』

 

 

そして、この大胆な提案が可能となった理由が、技術者達は納品前にNASAが求める「基準以上」の長い燃焼実験に取り組んでいたからです!

この時に「記録していた」データがエンジン噴射の決め手となりました。

 

こうしてアポロ13号が軌道修正を出来た裏側には、「併行した多くの人達の協力」があったからです!

そして、アポロ13号は地球へ向かって加速を始めます!!!

 

ところで、TOPICSでは「時には大胆さの活用」を提案しています(笑)

私達は「萎縮」し過ぎたり、過度に「慎重」になると、逆に心身に「緊張」を生み出しやすくなります。

スポーツの世界で言われる「イップス」も同じです!

 

そして、顧客でもあるNASAへ一介の技術者達が「物申す」には葛藤もあったでしょう。

しかし「駄目なものはダメ!!!」との「進言」も時と場合に応じて必要となります。

 

技術者達がした大胆な提案、そして抵抗するNASAを動かしたのは、ちゃんとした「裏付け(データ)」があったからに他なりません!

これが「練習」という意味です(笑)

 

 

【 真のプライド(矜恃)とは 】

しかし、今度は避難した月着陸船内の空気循環が異常を来たし、二酸化炭素が急増し窒息の危険性が迫っていました!

と言うのも、月着陸船は2人用の設計なので、そこに3人搭乗した事で月着陸船内の空気清浄機が限界を超えてしまいました。

しかも、月着陸船の二酸化炭素除去のカートリッジは「丸形」で、司令船のカートリッジは「四角」で、交換しようにも「規格」が合いません、、、

 

この時、管制室で状況を見守っていた宇宙飛行士のケン・マッティングリーが動きます!

マッティングリーは3年間、アポロ13号の仲間と共にあらゆるトラブルへの対処の「訓練を積んで」来ました。

当初はマッティングリーがアポロ13号に搭乗する予定でしたが、打ち上げ2日前に風疹の疑いでクルーから外され、気落ちしていました。

 

 

しかし、事故が起こるとすぐに『 OK! さあ、どうする!? 』と気持ちが入れ替わりました!!!

マッティングリーは咄嗟に「以前に取り組んだ」二酸化炭素除去の訓練を想い出します。

それは、宇宙服に繋ぐホースを利用してカートリッジに繋げる案でした、、、

 

マッティングリー:
『 帰還させる為には私達が他の目的で練習したシミュレーションが役に立ったんです。

  お互いに補完し合う。 一人が何か問題を見つければ、それを自分だけに留めておかず、皆で解決出来るように公にします。

  そうすれば完全に専門が違う誰かにアイディアがあるかもしれません。 (中略) 情報と情報が繋がる、これはマジックです。 』

 

こうして月着陸船内の窒息の危機を脱する事が出来ました!!!

 

ところで、私達の日常でトラブルを引き起こしやすいのが、

 

妬(ねた)み嫉(そね)みという「嫉妬」

 

です!!!

「幸せな人はイジワルしない」とTOPICSでは伝えていますが、嫉妬も然り、イジメなども、

 

妙な間違ったプライド(矜恃)

 

が原因となっている事が多々あります。

 

 

ここまでも「真の動機」や「真のプライド(矜恃)」との「真の」という表現を用いました。

そして、ここでは「真の優しさ」が当てはまりますが、

 

どれも「真の」という意味は同じ!!!

 

です(笑)