声なき声ともコミュニケーションは取れる ~ネアンデルタール人という誤解から~

【 共通する祖先 】

200万年に渡る人類の進化は「一本の直線」ではなく、「共通の祖先」から多数の異なる人類が「枝分かれ」していった事が現在では判明しています!

そして、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは共通の祖先から枝分かれした事で、「お互いに最も近い存在」である事が分かりました。

 

つまり、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスの祖先ではなく、「ホモ・サピエンスの祖先」と同時期に生きていた「別の種類の人類」という事です(笑)

 

ところで、TOPICSでは、

 

「繋がり」は簡単に断ち切れるが「重なり」を断ち切る事は出来ない・・・

なぜなら、重なっている部分が「共通項」であるから!

 

と幾度も伝えています!

そして、共通項が存在する一番大きな意味は、

 

「理解し合える」部分が必ずある

 

という事です!

 

 

【 従来のネアンデルタール人の絶滅理由 】

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが共通の祖先から枝分かれしたのが50万年前の事です。

そして、ヨーロッパに移動したのがネアンデルタール人であり、アフリカに残ったのがホモ・サピエンスです。

つまり、季候や環境の異なる風土で、それぞれ「別の進化」を遂げていったという事です!

 

しかし、4万5千年前頃からヨーロッパでもホモ・サピエンスが増えていき、次第にネアンデルタール人が姿を消していきます、、、

いわゆる絶滅への道ですが、この理由として「これ迄は」ホモ・サピエンスとの戦い、感染症によるパンデミックなど色々と考えられて来ました。

 

ところで、現在の私達もコロナ禍というパンデミックを「経験」しました!

勿論、それ以前からもスペイン風邪など幾多も経験して来ています。

 

特に初期のコロナ禍では亡くなる人も多く、収めきれない棺の光景などが連日テレビで流れていました。

果たして、私達はそこから「何かを学び取る」事が出来たのでしょうか、、、

 

 

【 両者は共存共生していた 】

19世紀末にネアンデルタール人(男性)の全身の骨格がほぼ完全に近い状態で発見され、現在では最も保存状態の良い遺骨(標本)とされています。

男性が死亡した年代を調査すると約4万年前の事で、それはホモ・サピエンスがヨーロッパに進出して数千年が経過した頃でした。

 

この事からネアンデルタール人とホモ・サピエンスは2、500年から5、500年ほど「重なって存在していた」事が裏付けられました!

つまり、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスはヨーロッパの異なる地域で「同時期に共に生きていた」という事です。

 

ところで、「時代」という言葉もよく使われます。

そして、TOPICSでは、

 

時代は自然と向こうから「やって来る」ものではなく・・・

時代とは「創り上げる」もの!!!

 

と伝えていますが、「種の違う」ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが共存共生を実現出来ていたにも関わらず、「今の時代」も「昔からの時代」でも、「ホモ・サピエンス同士」が争いを続けています。

 

そのような「歴史」を創り上げているのも、私達ホモ・サピエンスです、、、