ツインソウルから学ぶ同じ轍を踏まない ~キュリー夫人より~

【 マリー・キュリーとは 】

日本ではキュリー夫人として知られるマリー・キュリー(1867~1934)は物理学者です。

放射能研究の先駆者として女性初のノーベル賞を受賞しました!

そして、この研究から、

 

放射線治療、原子力発電、そして原子爆弾へと・・・

全ては放射能の発見から始まりました・・・

 

マリーの本名はマリア・スクウォドフスカで、ポーランドのワルシャワで生まれました。

その後、1891年の24歳の時にパリのソルボンヌ大学へ入学し、研究者を目指します。

 

 

【 マリーの結婚と活気づく光線研究 】

マリーは1895年に物理学者のピエール・キュリーと結婚します。

しかし、当時は女性が研究者として働ける場がほとんどありませんでした。

 

そこで、ピエールが勤務していた専門学校の物置小屋をマリーは実験室として使う事にします。

そして、マリーが目を付けたのが当時発見されたばかりの不思議な光線でした。

この光線というのが、1895年に物理学者のヴィルヘルム・レントゲンが発見した、

 

X線

 

です!

更に、1896年に物理学者のアンリ・ベクレルがウランから放出されるX線に「似た」光線を発見します。

こうして世界中で光線の研究が活気づいていきます、、、

 

【 夫婦二人三脚の研究活動 】

マリーも光線に精力的に取り組み、夫のピエールも協力して共同研究を開始していきます。

そして、1898年に全ての物質を構成する原子の概念を「根底から覆す衝撃的な論文」をマリーは発表します!

 

 

古代ギリシャ以来、原子は物質の最小単位で「決して変化しない」とされて来ました。

しかし、マリーは光線の源になるエネルギーが「他には存在しない」事に気づきます。

つまり、ウランそのもの、原子そのものが「変化して光線を発している」と結論付けます。

つまり、

 

これまで「常識」とされて来たものを完全に否定した

 

という事です。

そして、何故、衝撃的かの理由が、

 

原子そのものが変化するとすれば・・・

物質も私達が生きている世界も「一定不変では無い」・・・

 

という事になるからです、、、

 

 

【 放射能と放射線とラジウムの命名 】

マリーは「光線を自然発生する性質」に目を付け、「放射能(ラジオアクティビテ)」と名付けます。

そして、発せられる目に見えない光線を「放射線」と呼びました。

 

更にマリーは4年を掛けて8トンもの鉱石の元素を徹底的に調べ上げます。

その中に、僅か0.1グラムだけ含まれていた「未知の放射性元素」を取り出す事に成功します。

そして、それはウランと同じく放射線(エネルギー)を発し、しかも放射能の強さはウランの100万倍に達していました。

マリーはこれを「ラジウム」と命名します。

 

そして、1903年に放射能の研究が評価されマリーとピエールは「二人で」ノーベル物理学賞を受賞しました!

 

 

ちなみに、マリーは1911年に再びノーベル化学賞を受賞しています。