生体電気で人間の正体が明かされる!? ~はたまた魂の存在も解明される!?(笑)~

例えば、電線の中を走っている電気が伝わる速度は光と同じ秒速300、000㎞で、これは1秒間で地球を7周半移動出来る速さですが、人体の中の電気では一番速く流れている箇所でも秒速120m程度だそうで、場所(体内の器官等の箇所)によっては秒速2m程度の人間が歩く速度と変わらない速さの電気もあるとの事です。
つまり、電線の中の電気と人体の中の電気の速度を比較すると、人体の中の電気の速度は電線の中の電気の250万分の1の速さ(遅さ)となります。

 

そして、何故、《 同じ電気でありながら 》このように速度に《 違いが生じる 》かと言いますと、電線の中を流れている電気の場合であれば「ホースの中を水が流れていくイメージ」となりますが、体内では「バケツリレーのように隣に手渡していくイメージ」だからだそうです(笑)

そして、電線の中を通っている電気は確かにもの凄い速度になりますが、この水が流れていくような電気の流れでは、電気が移動するにつれロス(減衰)が生じ、電気自体がドンドン少なくなってしまうそうです。
故に電線では電圧を高くする事によって沢山の電気を流す仕組みが活用されております。

 

一方の人体にはそれほどの高圧を生み出す器官(仕組み)が存在しないが為に、電気を極力減らさない為にバケツリレーの如く電気はゆっくりと流れております。
ちなみに、あくまで私個人の見解ですが、仮に電線と同じ速度で人体の中の電気が流れてしまうと、人間の感覚としては《 考えるよりも体が先に動く 》という錯覚!?に陥り、体をコントロール出来なくなると考えます(笑)

 

では、先程はスポーツ飲料の「電解質」にも触れましたが、この電解質とは「イオン(原子や分子が電気を帯びたもの)」の事であり、私達の体内は実際にイオンで満ち溢れておりますので、少々難しくイメージし辛いかもしれませんが、少しだけイオンと電気の関係について眺めてみます!

まず、イオンの性質としては、むか~し昔、皆さんも学校で習った(実験した)塩(粒)に銅の電極を入れても豆電球は点灯しませんが、食塩水に銅の電極を入れると豆電球が点灯するように、イオンには電気を通す性質があります。
つまり、塩(粒)では塩化ナトリウムとして「Na」と「Cl」が中性となっており、食塩水では「Na+(ナトリウムイオン)」と「Cl-(塩化物イオン)」というように《 「+」と「-」の両方が働いて 》電気を生み出しております(これで電気が流れるようになる)。

 

そして、これと《 同じ事 》が私達の体内でも起こっております!
体内のナトリウムイオンが細胞膜Aという扉から細胞の内側に入ると微弱な電流が発生し、それに応じて同じ細胞の内側からはカリウムイオンが細胞膜Bという扉を通って出てくる時にも同じく電気が生み出されています。
この細胞膜AからBへの《 出入りがワンセット 》として一つの電気(信号)となり、それが次に隣にある細胞膜の扉へ影響を与え、次々とバケツリレーのように電気が繋がっていくという事が体内では起こっております。
イメージとしては、パラパラ漫画のように、本当はコマ送りであるものが流れているように見えるでも宜しいかもしれません(笑)

そして、具体的には細胞の外側にはナトリウムが多く、細胞の内側にはカリウムが多いですが、細胞膜は細胞一つにつき、ナトリウムだけを通す扉と、カリウムだけを通す扉の計2つが備わっており、これをイオンチャンネルと呼ぶそうです。
つまり、《 入り口と出口は違う 》という構造になっております。