【 自己憐憫と意地っ張りの応酬(笑) 】
翌朝、篤蔵は努めて冷静を装いつつ、一太郎に話し掛けます。
そして、何故、作文でお父さんの仕事を料理人と書かない理由を聞き出そうとします。
すると、一太郎は『 料理人はろくでもない人間がやる仕事だと、友達の兄から聞かされたから。 』と「自白」しました。
正直、頭にきた篤蔵は更に努めて冷静を装うものの、一太郎から『 何週間も家を空けてる間、店を放り投げて遊んでいるのでは!? 』と逆に問い詰められ、
二人のコミュニケーションの雲行きが怪しい・・・
という状況になりました、、、

すると、遂に篤蔵は『 お前は今日から一切家の飯を食うな!!! なぜなら、ご飯もろくでもないお父さんが、恥ずかしい仕事をして得たお金で食わせているのだから!!! 』と自己憐憫の如く、一太郎を怒鳴りつけました!
実は、篤蔵の「腹づもり」には、『 脅すと一太郎が観念して、仕事は料理人と作文を書き直すだろう。 』との「目論み」がありました。
しかし、そうは問屋が卸さず、一太郎は『 分かった(食べない)!!! 』と啖呵を切りました(笑)
「当てが外れた」篤蔵ですが、ちゃんと一太郎の事を「想って」います。
故に、宮内省の調理場で働くスタッフに、『 子どもに自分の仕事を教えているか??? 』と尋ね回ります。
すると、『 子どもがイジメられるかもしれないから。 』と、仕事は宮内省の役人と教えているとの話を耳にします。
一方、一太郎は新たな作文に、
『 お父さんは・・・ ろくでなし・・・ 』
と書いていました、、、

【 コミュニケーションの隙間(隙魔)が悪化させる 】
俊子は、一太郎がご飯を食べないのを止めさせる為に、お金(お駄賃)を払うから家の料理の仕事を手伝うようにと、一太郎に「提案」します。
そして、自分で稼いだお金で食べ物を買えば、お父さんに食べさせて貰っている事にはならないと「入れ智恵(活き智恵)」をします(笑)
ただ、俊子の「真の動機の一つ」には、
料理を体験させる事で、お父さんの仕事の内容を・・・
少しでも「理解して」貰えれば・・・
という面がありました。
そして、一太郎は再三に渡り『 お父さんは、今はどこで働いているのか??? 』と尋ねますが、俊子は『 言えない。 』と答え続けます。
ただ、それと同時に、
お父さんは、ちゃんと働いている事だけは「信じてあげて欲しい」
とも伝えます、、、

一太郎は自分で稼いだお金で、お梅さんの食堂でご飯を食べていました。
すると、食堂の料理人の腕に傷があるのを見つけ、『 昔ヤンチャして付けた傷だ。 』と聞かされました。
故に一太郎は、料理人の仕事に更なる不信感を持ち始めました、、、
一方の篤蔵も、一太郎に勤め先を「ちゃんと話した方が良いのでは!?」と悩み始めます、、、
【 夫婦と親子の間は違う 】
そのような折、俊子が風邪を引いて寝込みました。
篤蔵は子ども達に、『 お客様に風邪をうつしてはいけないから、2~2日家を空ける。 』とだけ「告げて」、家を出て行こうとしました。
実は、これも天皇に風邪をうつしてはいけないとの、
夫婦二人の間で前もって・・・
話し合って取り決めていた ・・・
という対処法でした、、、

ただ、「事情を知らされていない」一太郎は、母の看病もせずに家を出て行く篤蔵に、
更なる不満や不信・・・
果ては、忿怒の感さえ持ち始め・・・
という険悪な雰囲気が、益々漂いました、、、
そこで、俊子は一太郎に天皇という点は「伏せ」、お客様に風邪をうつさない為の二人の取り決めだと説明します。
しかし、一太郎は『 たかが料理人に大袈裟な話だね、たかが料理だろ、飯作ってるだけだろ。 』と、口を滑らせてしまいました、、、
案の定、
篤蔵は一太郎を烈火の如く叱り・・・
一太郎に手を上げた(叩いた)末に、家を出て行った・・・
という事態になりました、、、

その後、一太郎が俊子の看病をしていると、
俊子:
『 お父さんは自分(俊子)も一太郎も、家族皆を大事に大切にしている。 ただ、お父さんには他にも大事に大切にしなきゃならないものが沢山あり、だけどいつかお父さんは、本当の事を話してくれると思うよ。 』
とだけ「告げます」、、、
そして、篤蔵が公爵邸で出張料理の仕事をしていた最中(さなか)、関東大震災が発生しました!!!