【 復元納棺師とは 】
日本でも数少ない、特殊な技術を身に付けた復元納棺師が笹原 留似子 氏です!
笹原 氏は、
東日本大震災発生の直後から、遺体安置所や避難所を周り・・・
震災で激しく損傷した、300人(100人以上が子ども)を超えるご遺体やご尊顔を・・・
生前の(元の)お姿に戻すボランティア・・・
をしていました。
これが、復元納棺師と呼ばれる所以です!

【 笹原 氏の「想い」から始まった取り組み 】
震災から4ヶ月ほど経過した頃、笹原 氏は亡くなった人々と、ご家族の最後の別れを果たした時(場面)を想い出し、
故人の安らかで穏やかなご尊顔(似顔絵)に・・・
笹原 氏なりの感じた言葉を添えて・・・
水彩絵の具でスケッチブックに描く・・・
という事に取り組み始めました。
更に、笹原 氏が故人のお姿を復元する際に、大切にしている想いとして、次の事を話します、、、
笹原 氏:
『 笑いじわが戻るのが大好きなんですよねぇ。 ニコッてね。 これって(笑いじわって)本人にしかないものだから。 その人の歴史だから、笑いじわって。 生きた歴史。 』

では、笹原 氏のスケッチブックの言葉などを眺めます!
【 笹原 氏の「原点」 】
笹原 氏にとって最初の一例目には、『 きっと復元したら・・・・。 』との言葉と、似顔絵と共に、
《 全ては安置所でこの子を復元出来なかった、深い後悔・・・そこから始まった。
身元不明・・・。 3才・・・。 法律を変えて・・・!! そう願った。
私、抱きしめてあげたかった。
迎えに来てくれる、お父さんとお母さんのために、復元したかった・・・。
ごめんね。 》
ここから、笹原 氏のスケッチブックの取り組みが始まりました!
この一例目のケースでは、震災7日目の遺体安置所で、身元不明の3才くらいの女の子と出逢いました。
そして、遺体の損傷が激しかったにも関わらず、ご遺族の意思が確認出来ないが故に、復元させて上げる事が出来ませんでした。
何もして上げられない事に無力さを感じたのがキッカケとなり、その後の復元納棺師としてのボランティアの原点となりました。
そして、遺体安置所や避難所を周る中、変わり果てた肉親等の姿と対面しても、
多くの人が、その姿(死)を現実のものとして・・・
受け入れられなかったのが実状・・・
でした、、、

【 子ども達の為に 】
10年間連れ添った奥様(36歳)を亡くしたAさんがいます。
そして、4人の子ども達の為に復元の依頼をしました。
Aさん:
『 (子ども達に)これから(妻を)見せようかどうか、、、 とりあえず、被災した顔ではちょっと(子ども達には)見せられないので控えようかと思っていたんですけども、、、 もし生前に近いような顔であればお母さんに逢いたいって言ってたんで、希望があれば逢わせてあげようかなと、、、 』
そして、復元作業が終わると、最初にAさんが対面し、翌日に子ども達に逢わせる事にしました。
そして、お母さんと再会を果たした子ども達の光景を見ていたAさんは、次の感想を話します、、、
『 一番末っ子は1才だから何が何だか分からないが、キャッキャ、キヤッキャしていた。 』
『 次女はずっと泣きっぱなし。 』
『 長女はずっと脇で見ていてぼそっと「 あ~ぁ、(お母さんは)帰って来ると思ったのにな。 」と話していた。 』
『 長男は全然近寄ろうともしなかったけれど、手を引っ張って近づけて、その時にわっと泣いて、溜まってたものが爆発したように泣いて、あとは(火葬の)炉に入るまでずっと(泣いていた)。 』
そして、スケッチブックに添えられている言葉が、以下のものです、、、
《 「 これでやっと子どもたちに会わせられます。 」って復元後にお父さん、お母さんの手をしっかり握って、泣いていました。
お母さんもみんなに、「 ありがとう、大好き 」って言ってるみたいな笑顔だったね。 》

では、ここから他の言葉を紹介します!
【 やっと泣けた 】
お母さん(故人)と共に、津波で他界した生後10日目の赤ちゃん(故人)と、一人残されたお父さんが対面しました。
《 生後10日目の赤ちゃん・・・。
言葉が話せなくなったお父さん、復元後のあなたを見て、床に頭をつけて、大きな声で泣いたよ・・・。
「 やっと泣けた・・・ 」
そう言って、あなたに触れたね。 》
【 見てくれている行動 】
4才の幼稚園児の娘さん(故人)を、岩手県中の遺体安置所を探し回ったお父さんです。
《 「 探して探して探して、やっと見付けたんです。 」お父さんが泣きながら教えてくれました。
「 ごめん、ごめん・・・お父さん、守ってやれなくて・・・ 」
でもねお父さん、こうやって、ずっと傍に居てくれるじゃないですか。
涙をこんなに流してくれているじゃないですか・・・。
この子を、守ってくれてるじゃないですか! 》

【 想いの発露 】
砂まみれで見つかった4才の女の子(故人)と出逢った、笹原 氏の個人としての想い出です。
《 4才、女の子。
シャンプーとリンスの後、小さい子供さんらしい髪の質に戻った。
かわいかった・・・。
誰も居ない時、私は思わず抱きしめてしまった・・・。 》