嘘も方便から学ぶ真の動機 ~美味しんぼメタファー~:過去も未来も変え得る力

妻:
『 主人に過去を知られてしまった私は、絶望のあまり身動き出来ませんでした・・・・・

  ところが、主人は帰って来なかった・・・
  近所の人の話では主人はあの男(ヤクザ)を追うように大通りの方へ行ったということですが、翌日になっても帰って来ないのです。
  警察に問い合わせても、その夜は何の事故届けもないということで・・・・・

  そうすると私が考えるのは主人が怒って姿を消したのではないかと・・・・・ 』

 

と、心情を吐露します。
このような経緯の元で男性は警察に保護された事が分かりました。

しかし、妻の内心は《 (自己)矛盾 》で自分を責め続けていました、、、

妻:
『 主人が無事でホッとしましたが、半分は怖くてたまらないんです。
  主人の記憶が戻って、あの男(ヤクザ)と私のことを思い出したら・・・・・

  私は主人に自分の過去を偽っていた・・・・・
  私は汚らしい女だわっ! 』

 

そして、男性と妻、山岡と栗田と中松警部の5人でお店に戻りますが、男性はどうしても何も想い出せません、、、

そこで山岡が妻に男性の記憶が戻らない方が良いかを改めて問い掛けた所、

妻:
『 いいえ・・・・・

  せっかく苦労して自分の物にした店のことまで忘れているなんて、余りにかわいそうです・・・・・

  何とか記憶を戻してあげたいっ・・・ 』

 

と。

ではここで、ほんの一息入れますが、何やら美味しんぼらしからぬシリアス!?な展開になっていますが、この漫画本はあくまで料理がメインテーマです(笑)
ところで、これもTOPICSでは繰り返しお伝えしておりますが、

 

コミュニケーションにおいて最もトラブルになりがちなのは・・・

意見の相違などではなく(少なく)・・・

お互いにコミュニケーションを避けている隙間(隙魔)に(起こりやすくなる)・・・

 

と。
勿論、コミュニケーションにおきましても、聞いたり伝えたりする際には時機やタイミングなども関係してきますし、親しき仲にも礼儀ありとの言葉もあるように、幾ら身近な人とは言え内面に土足で踏み込むような事は宜しくありません。

 

では、続けて参りますが、山岡が男性のポケットに入っていたメモを取り出し、カレーを作るので男性と妻にも手伝って欲しいと促します。

男性には玉ネギを切るよう指示しますが、男性自身も自分にこんな事が出来るなんてと驚きます。
そのように料理をしていると、だんだんと頭の中の霧が晴れてくるようだと男性は声を漏らします。

ここで山岡が種明かしとして、このメモに書かれている内容はカレー粉の成分表である事を明かします(笑)

こうしてカレーが出来上がった途端、男性は自分が何者であるかを想い出しました!!!