「芯」に惚れ込む ~時と場合によっては頑固や意地っ張りも活用してみる~

このように全く交渉が進まない中で、オリオールズ内部では、遠山部長の(心と心の繋がりを重視する)正攻法に異議が出されていきます、、、『 (小次郎の)横っ面を一億の札束でひっぱたいてみるんです! 』など(笑)

ただ、当の遠山部長は『 金で動くような男じゃないよ 』と断固として反対します。

そのような中、小次郎が憧れているパイレーツの玄海オーナーがオリオールズに対し、ある話を持ちかけてきました。
それが、

 

小次郎を(ひとまず)オリオールズに入団させ・・・

その後(すぐに)オリオールズは小次郎をパイレーツにトレード(移籍)し・・・

その見返りとしてパイレーツから(小次郎に)見合うだけの選手をオリオールズにトレードする・・・

いわゆる三角トレード・・・

 

というものでした。
ちなみに、野球好きの50歳以上の年齢の方であれば、空白の○○と、実際に聞いた事がある出来事かもしれませんね(笑)
そして、この提案に対し、

 

遠山部長:
『 話にならん

  (この三角トレードを受けるべきという人に向かって)
  ばかなことをいいなさんな

  損得の問題じゃない

  道義上それはできんよ 』

 

と。
このように、小次郎の預かり知らぬ所で、大人達の策謀がひしめき合っている中、遠山部長はオリオールズのオーナーから、最後の交渉の機会を託されましたが、そこには、これで駄目なら諦めてくれ(そして、三角トレードを実行する)との意味合いが含まれていました。
この提案に対し遠山部長は自身の心の中の思案で、

 

遠山部長:
『 いかん 三角トレードなど絶対いかん・・・

  これをやったら球界は大変なさわぎになる

  社会的大問題にまで発展して オリオールズは球界を追放されかねない

  しかも その三角トレードを受けかねない

  それだけ思いきったことをする男

  それが 新田小次郎なんだ! 』

 

では、ここ迄の物語におきまして、皆さんの中の、新田小次郎像、遠山部長像は如何な印象をお持ちになりましたでしょうか?
どのような印象でもイメージでも全く構いませんので(笑)
では、更に先に物語を進めて参ります!