誹謗中傷と非難は違う!? ~戦い?それとも、闘い?~:分離と統合の違い

そこで、ニュース等でご存じの方も多いかと思いますが、恋愛リアリティードラマに出演されていた女子プロレスラーの方が、SNSでの誹謗中傷により自殺をされた(のではないか)、、、という出来事が起こりました。

このような事も、世界各国においても繰り返されている、人間が引き起こしている悲劇とも言えるものです、、、

では、『広辞苑(第六版) 』(岩波書店)から、「誹謗中傷」と「非難」の説明を見てます!

 

誹謗中傷 → 根拠のない悪口を言って相手を傷つけること

非  難 → 欠点・過失などを責めとがめること

 

とされております。
まず、「誹謗中傷」についてですが、「根拠があって」も、名誉毀損や侮辱罪などに問われるケースがある事は大前提となりますが、やはり、「悪口」「相手を傷つける」という観点からも許容されるものではありません。

 

そして、「非難」においては「欠点・過失」とありますが、例えば、ここでの「欠点」というのは、当人が気にしている「(容姿や性格などの)コンプレックス」等の意味ではありませんし、「過失」というのは、誰にでも気づかないまま、誰かの気分を損ねていたり、ミスを犯している事などはある事ですので、その部分は当てはまらないと考えられ、やはり、ここでの「責めとがめる」の意味は、「(気づいていながら変えようともせずに)何度も同じ事を繰り返している」という面に焦点が注がれる事になります。

 

そして、この「誹謗中傷」と「非難」というのを、「外形上(言葉だけ)」で明確に線引きするのは困難な面もあります。
例えば、「叱咤激励」(大声で叱るように励まし、気持ちを奮い立たせること)という言葉もありますし、「非難声明」などの言葉では、どちらかと言えば、何かを「問い正す(問い質す)」という意味も含まれてきます。

そして、

 

誹謗中傷は論を待たずだが・・・

非難においては・・・

どこが(どこまでが)誹謗中傷の要素が含まれているか・・・

 

というのが、難しい側面を生み出している要因ともなっています。
と、言語学などのお話をしている訳ではありませんので、何となくのイメージを掴めて貰えていれば充分ですので、先に進めて参ります!