【 ネットワークで拡大させる 】
プロジェクトの推進の際に、科学者や天文学者などの間では、
本当に観測が可能なのか???
どうすれば観測出来るのか???
などの議論が交わされました。
そこで、世界6ケ所にある、
電波望遠鏡を活用する案!!!
が生まれました!

そして、活用する電波望遠鏡はチリ(2台)、ハワイ(2台)、アメリカ(1台)、スペイン(1台)、メキシコ(1台)、南極(1台)の、計8台になりました。
しかし、幾ら性能が良い電波望遠鏡と言えども、「単独」での活用だと、効果はほぼ得られません。
更に、観測対象の銀河の中心までの距離は2万6千光年もあり、ブラックホールもとても小さいものです。
故に、8台の電波望遠鏡を、
ネットワークで「結び付け」・・・
「地球サイズ」の超巨大電波望遠鏡を創り上げる!!!
との案に導かれました!
勿論、物理上では、「地球上」で「地球サイズ」の電波望遠鏡を創り上げる事は不可能です(笑)
そこで、この案を実現すべく、
《 イベント・ホライズン・テレスコープ 》
と名付けられたプロジェクトが、新たに「立ち上がり」ました!
ちなみに、超巨大電波望遠鏡の性能は、
地球から月に置いたゴルフボールを観測出来る!!!
ものです(笑)

【 様々に生じる「ズレ」への対処 】
プロジェクト発足後はリハーサルを「積み重ねる」ものの、準備段階ですらトラブルが続出しました。
そこで、手順の変更などの「試行錯誤」を模索します。
また、電波望遠鏡は世界各地に設置されているので、
ある観測地点では「晴れ」でも・・・
ある観測地点では「雨」・・・
という天候も影響を及ぼしました。
このように、クリアすべき様々な課題がある中、
最大の課題が・・・
各々の電波望遠鏡の「時間のズレ」の調整・・・
でした。

そして、時間のズレを調整する為には、各々の電波望遠鏡の設置場所に応じて、
1㎜の何分の1という緻密さを要する調整
が必要でした。
しかも、1ヶ所でも電波望遠鏡に不具合が生じると、即座に全体が観測不能に陥るプレッシャーとの闘いもありました。
更に、人間にはどうにもしようが無い、
地球は「球面」である事に加え・・・
地球は「自転」している・・・
との、「自然現象」が大きな影響を及ぼしました。
つまり、
各々の電波望遠鏡の位置は「絶えず変化」し続けている
との環境下での、調整作業が必要という事です。

例えば、ハワイは火山帯であるが故に、地下のプレートは1年で6㎝も動きます。
また、南極は地面が氷である事に加え、海水で流されるが故に、1年で10m以上も移動するのが常態化しています。
しかも、実際に行ったリハーサルでは、氷の流れの変化により、電波望遠鏡の位置が20mも変わったケースが生じました(笑)
更に、月の引力の影響を受け、海水面は6時間に50㎝も上下動し、そこに潮の「満ち引き」もプラスされます!
【 余談:潮汐(ちょうせき)効果 】
ここは余談なので、雑学として眺めて下さい(笑)
標高を測る際、
東京湾の平均海水面を0mとの基準を設けた上で・・・
それぞれの場所の標高を決める・・・
という仕組みです。
勿論、標高を測る際にも、満潮や干潮で海水面の上下動が生じます。
そして、
「今この時」TOPICSを眺めている・・・
「あなた」のいる場所も・・・
潮汐(ちょうせき)効果で・・・
上下動の「変動」が実際に生じている!!!
のが事実です(笑)

しかも、理論上では、1日の内に40㎝ほど変動しています!
つまり、
このような「視点」から眺めると・・・
地球という星は「固い」のではなく・・・
かなり「柔らかい」!!!
という事です(笑)