「because~」が失われた2018年 ~コミュニケーションを破壊するご飯論法など~ 

『 氷が溶けたら何になるでしょうか? 』

 

と。
この問題にある生徒が次のように解答しました。

 

『 氷が溶けたら「春」になります! 』

 

と。
テストという観点からは、おそらく「「水」になる」が正解なのでしょうが、あなたであれば、この生徒にどのような対応をするでしょうか?
「〇か☓」で採点するでしょうか?それとも、

 

何かしらの「説明や理由」

 

を生徒に伝える事でしょうか?
勿論、この私からの問いかけにも正解や解答がある訳ではありませんので、自由に考えてみて下さい(笑)

 

では、別の視点に移動してみます。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、今年は国会答弁から「ご飯論法」なる言葉も生み出されました。
では、「ご飯論法」なるものの、おさらいをしてみます。

 

質 問:『 朝ご飯は食べましたか? 』
返 答:『 ご飯は食べてはいません 』
質 問:『 何も食べていないのですか? 』
返 答:『 何もと言われても、食事の定義が分からないので・・・ 』

 

なるものです(苦笑)
そして、これも既にご承知の通り、返答者においては、

 

『 (朝)ご飯と聞かれたから、食べてないと答えた。パンは食べたけど、ご飯ではないし、そもそも食事の内容は人それぞれだから・・・私は間違った答えはしていない 』

 

というものです。
そして、あくまで私個人の勝手な見解ですが、このような返答を無意識の上で、しかも、特段の意図を持たずにしているのであれば、「言葉(コミュニケーション)を学び直す必要がある」と感じますが、もし、これを何らかの意図の元に、しかも、意識した上で行っているのであれば

 

その人の「魂の歪(ゆが)み」が表面にまで現れている状態・・・

 

と私の目には映ります。
そして、この状態までくると、

 

もはや・・・

コミュニケーションの手間を惜しんでいるのではなく・・・

(意図的に)コミュニケーションの破壊(をしようとしている)・・・

 

という風に映ります。
そして、これは一見すると、『ご飯と聞かれたから・・・』と、何かしらの「説明や理由」をしているように思われるかもしれませんが、これがいわゆる、

 

屁理屈

 

と言われているものになります(笑)
例えば、このような論法がまかり通るのであれば、絶対にしてはならない「飲酒運転」においても、飲んだのは「お酒(日本酒)」ではなく「ビール」や「ワイン」だ、はたまた、飲んだのは「般若湯」や「御神酒」だ、などのような言い逃れにもならない(屁)理屈が蔓延(はびこ)ってしまう怖れも・・・今のような世の中や社会では起こってしまうかもしれません(汗)

 

では、ここまで眺めてきて、どのように思い感じますでしょうか?
このような傾向が溢れ出てきているのが2018年の傾向です・・・
親しい仲での「売り言葉に買い言葉」の範疇であれば笑い話で済ます事も出来るかもしれませんが、今や・・・国内及び世界的にも広まってしまっている傾向でもあります・・・
そして、