「because~」が失われた2018年 ~コミュニケーションを破壊するご飯論法など~ 

あなたは、何でだろう?あるいは、それは少し不適切なんじゃないの?などの気持ちを抱きながら
上 司:『 これ、やっといて! 』
あなた:『 でも・・・本当に大丈夫なんですか? 』
上 司:『 業務命令(決まった事)だから! 』

 

ここでの上司の心の奥底には・・・

『 つべこべ言わずに、(あなたは)黙って従っていればいい! 』

 

というのが皆さんも感じ取れる事と思います。
では、更に誇張して学校の場面を考えてみます。

 

生徒が分からない点に関して
生 徒:『 先生!なぜ、そうなんですか? 』
先 生:『 教科書に、そのように書いてあるから! 』

 

ここでの先生の心の奥底には・・・

『 そのように教えるような学習指導要領になっているから、(生徒は)ただその通りに覚えればいいんだよ! 』

 

かもしれません。
この学校のケースはあまりない事かもしれませんし、ある種の悪意?を感じられるかもしれませんが、あくまで、行き過ぎた場合の例文ですのでご理解頂ければ幸いです(笑)
そして、このどちらのケースにおいても、

 

なぜなら、〇〇だから~

 

という視点が欠落しているものです。
これ以上先は、それこそ「言わずもがな」でご理解頂けているかと思われますが(笑)、

 

because~、そして、なぜなら~・・・に表現される

「説明や理由」を切り捨てる、という・・・

コミュニケーションの手間を惜しんでいる・・・

 

のが、この大きな要因となっています。
そして、職場の例でも学校の例でも共通してくるのが、

 

あなたや生徒に対して「考える」事を放棄させている・・・

と同時に・・・

上司や先生自身が「考える」事を放棄している・・・

 

という点です。
故に、

 

ただ、黙って、言われた事に従っていればいい!

 

との結論になってしまう事も既にお分かりの事と思います。
そして、ここでの更なる心の奥底には、

 

なぜなら・・・

私(上司や先生)自身が言われた事に・・・

ただ、黙って従っているのだから・・・

波風立てぬように、あなたにも従って欲しい・・・

 

という「なぜなら・・・」が本音でもあるのかもしれません。
では、ここで、少し余談でもありますが、次の事を考えてみて下さい。

それは、私が小学生の時に、何かの本で読んだ内容です。
学校のテストでの場面で、次のような問題が出されました。