見落としがちな盲点?に気づいて「二次被害」を防ぐ ~知らぬが仏では済まされない!?~ 

私にも、この女性の方の心境は理解出来る

 

からです。
なお、お断り致しますが、事故の原因は赤信号無視が大きいですので、この点に関しては弁解の余地もないでしょうし、その点を理解出来るという意味ではありません。

と言うのも、私もガソリンを入れてガソリンスタンドなどを出る時に、従業員の方が車の注意も兼ねて見送ってくれる事はありますが、その時に、

 

何か、急がなければ・・・

 

と思ってしまいます(苦笑)
また、洋服などをお店で買うと、時折、そのお店のスタッフの方が、商品を出口まで持って、その後も深々とお辞儀をされたりすると、

 

早く、こここから立ち去りたい・・・

 

とも思ってしまいます。
皆さんは似たような経験はありませんでしょうか(笑)
勿論、従業員やスタッフの方は、感謝の心映えとして行っている事でもあり、悪気などが全くない事は百も承知です(笑)
ただ、この事故を起こした女性の方の、「・・・従業員の方が見送ってくれていたので・・・」という言葉を考えると、

 

そのような心境になる状況は、私達の身近な所でも頻繁に起こりがち?でもある

 

という点は全く一緒であるという事にもなります。
そして、これが何故「二次被害」に繋がるかという点は、この、「・・・従業員の方が見送ってくれていたので・・・」というニュースの見出しを、この従業員の方がご覧になった時に

 

もしかしたら、事故を起こした根本原因は、私にあるの・・・?

 

と、罪悪感を感じたり、悩んでしまうかもしれない・・・・という点です。
繰り返しですが、この事故を起こした女性が、事故原因をこの従業員の方に押し付けようとしている訳でも全くありませんし、この従業員の方に責任がある訳でも全くありません
そして、このような報道をした側も、事故原因の一つとして判明してきたお話を伝えているだけであって、そこに悪気がない事も理解出来ます
ただ、もし仮に、この見送った従業員の方が、「・・・見送ってくれていたので・・・」というお話を耳にした時に、

 

その方は、どのように感じてしまうだろうか・・・?

 

との点は、少し想像力を活用する事で、不要な「二次被害」というのは、防げる事案であるのかもしれません。
そして、もし、あなたが、この従業員の方の立場であれば、そのような報道内容を聞いてしまった時に、

 

どのように思い・・・どのように感じるであろうか・・・

 

という点に着目する事が、まず、想像力を活用するという手始めにもなります。
赤信号を無視したという点は除きますが、事故当時の状況を素直に話す事が責められるものではありませんし、それを報道する側にも悪気がないのも、当たり前で自然な事です。

そして、警察の方はこの従業員の方に当時の状況をお聞きするという事はしていると思いますが、報道した側がこの従業員の方のその後の心境などを窺う事は、まず持って無いかと思われます。
それ故に、仮に、この従業員の方が、あらぬ「二次被害」を受けてしまったとしても、それが世に伝えられる術も無い事と感じます。

特に、SNSが発展している現代では、様々な根拠の無い憶測や推測がはびこりやすく、あらぬ誹謗中傷で心身が傷付けられてしまうケースも残念ながら存在しています。
そして、これは報道に限った事ではありませんが、今回のケースから学び得る一つの視点としては、

 

私達の誰もが、少なからず周りの人に影響力を持っている(与えている)

 

という事を自覚するのに役立つかもしれません。
これは、会社や職場における上司や先生なども勿論ですが、家族の中でも影響力というのは反映されています。
例えば、職場における次のようなケースを想像してみると、どのように感じるでしょうか?
上司をAさんあなたの同僚がBさん、そして、あなたがCさんと仮定します。

 

上司のAさん:「Bさん、先日提出して貰った書類だけど、間違いが結構あったけど、何かあったの?

同僚のBさん:「その日、Cさんから飲みに行こうと誘われて、急いで作業したからかもしれません

Cさん(あなた):「・・・???

 

あなたはこのようなケースの会話が、自分の預かり知らぬ所で交わされていたとしたら、どう思うでしょうか?どう感じるでしょうか?
また、何か反論と言うか・・・私の話も聞いてよ!などと思いませんか?(笑)

そして、今回の事故の報道に関しては、ある意味、他に適切な方法はないのかもしれませんが、しかし、職場や家庭などの身近な環境においては、あらぬ噂のような「二次被害」という不要なトラブルの元は防ぐ事が充分可能です。
それは、

 

コミュニケーションの隙間を埋める

 

事で可能になります。
そして、この隙間を埋めるというのは、トラブルになりがちなケースの多くは