気軽な量子論 ~意識の変容のオマケ~:「確率」ではなく「観測」という不可思議な世界

では、あなたが少し小高い丘の上にいて、あなたは一方通行のトンネルを横から見ているとします。
右側から車がやってきて、トンネル(の中)を通って、左側から出て行くというイメージです。
車の時速と通過時間を計算すると、そのトンネルの「距離(長さ)」が判明しますが、私は数学が苦手ですので、ここで止めておきます(笑)
そこで、ここでのポイントは「距離(長さ)」です。

 

あなたは右側からやってくる車を「観測」し、トンネル(の中)を通過している車は「観測」出来ていませんが、左側から出て来る車を「観測」する事によって、無事に車がトンネルを「通過出来た」ことを理解出来ます
しかし、量子論の「本質」では捉え方が全く違います
それは、

 

あなたが右側から車がやってきたと「観測」出来るのは、あなたが「意思」を持って顔を右側に向けた「結果」であり・・・

トンネルを通過中の車は「観測」出来ず・・・そろそろ・・・

左側から出て来る頃であろうという「(予想という)意思」を持って顔を左側に向けた事(結果)で、出て来た車を「観測」する事が可能となった・・・

 

という見方になります。
少し難しい説明かもしれませんね(笑)
つまり、量子論の「本質」では、

 

右側からやってくる車・・・トンネルを通過中の車・・・左側から出て来る車・・・

その全ての過程の車が・・・

「今」まさに「同時」に存在している・・・

 

という見方をしています。
他に例えて表現するなら、10枚の絵からなるパラパラ漫画を、目の前に順番通りに全て広げて、同時に見ているのと同じ事になります。
つまり、あなたが右側を向き、中が見えないトンネルを見て、そして、その後に左側を向く、という行為そのものが、

 

「距離」という「時間」を産み出している

 

という事になります。
つまり、全ての過程の車が同時に存在しているのであれば、

 

あなたは・・・右側(入り口)と左側(出口)だけを「観測」する自由もあり・・・

そして、

あなたが望めば・・・車が通過中と思っているトンネルを「観測」する必要性もない・・・

 

と言う事になります。
つまり、あなたがトンネルの中に車が存在していると思われる「観測」を手放し、右側と左側のみを「観測」しようと「選択」すれば、

 

車は瞬間移動した(「距離」という「時間」を縮める事が出来た)!

という、

あなたにとってのテレポーテーションという「観測」を通した「現実世界」が創り上げられる!

 

という結論に理論上は導かれる、という意味になります(笑)
つまり、

 

あなたがトンネルの中の「距離(長さ)」と「時間」を不要と思い、そのような「意思」を持って「観測」すれば・・・

文字通り、

あなたにとっては、トンネルという「距離(長さ)」と「時間」は「観測」されない・・・

 

という事です。
これが、「時間や空間は幻想では?」とのテーマの根本にもなっている点です(笑)
そして、無限にある状態や可能性の中から、「観測」によってある「一つ」の現実(状態)が創り上げられ、なおかつ、その「観測」によって「時間と空間」をも変化し得る(ことも可能)という観点から、量子テレポーテーションは実際に可能なのでは?との研究が進められています。

 

とても摩訶不思議?で、あり得ない現実!と思われるかもしれませんが、量子論の「本質」はそこまで迫って来ているというのも現実世界の出来事でもあります(笑)
そして、意識の変容という観点から言うと、