精神病棟の実態・・・? ~ 番組「長すぎた入院 精神医療・知られざる実態」から ~

AさんもBさんもお薬の服用を上手に調整しながら、心穏やかに日々を送っているとの事ですし、私達と何ら変わる所はありません
また、時には、一時的に環境を変えて、集中して治療に取り組む(入院など)という事も必要なケースもある事と思います。
今回は皆さんに考えて頂くきっかけとしてお伝えしておりますので、私も多くのコメントは致しませんが、以下、数点ほど「様々な視点の内の一つ」としてお伝え致します。

 

まず、Aさんのお父様の「重荷だよ・・・迷惑だ・・・人生やめて貰う・・・」などのお言葉には、様々な反応が返ってくるかもしれません。
少し冷た過ぎるのでは・・・家族なんだから・・・、あるいは、現実問題として理解出来る点もある・・・親としては辛いだろうけれども、子どもの事を思って話している・・・無理のし過ぎで共倒れになっては、元も子もない・・・など、様々な事でしょう。
これも、善し悪しという問題ではありません
ここで私が考える視点の一つとしては、

 

結果を求め(過ぎ)るのではなく・・・まずは、(双方共に)自分の思いに正直になり・・・理性と冷静さで現状を考え・・・選択と決断を行う

 

という点です。
これは言葉を換えると、

 

「今」の時点・現状において、「出来る範囲内での最善」を考える

 

と言えるかもしれません。
そして、Bさんのお父様の「誰が見ても快(よ)くなったら・・・」とのお言葉の中には、心が不安定な状況で誰かや何かを傷付けたり、迷惑を掛けてはいけない、などの思いも含まれていたかもしれません。
これも、善し悪しという問題ではありません。
そして、この点に関する私の視点の一つですが、この世や社会の中においては、精神疾患では全くなく、一般的には普通と見なされ、時には立派と称されている方の中にも、平然と嘘や悪口を言ったり、あらぬ噂を振りまいて足を引っ張ったり、という方も現実にいらっしゃいますし、イジメやパワハラやセクハラなども残念ながら起こってしまっています。
そして、

 

このような事が起こっているのは・・・私達の「日常生活(職場なども含め)」において・・・

 

です。
そして、このような好ましからぬ事を起こしているほとんどの人は、精神障がい者の方などではなく、繰り返しですが、

 

普通?に暮らしている人達(の一部)・・・

 

でもあります。
Bさんのお父様の「誰が見ても快(よ)くなったら・・・」のお言葉を借りれば、

 

好ましからぬ事を起こしている方々は・・・「誰から見ても快(い)」という言葉と心の現状に当てはまっているのでしょうか・・・?

 

とも言えるかもしれません。
勿論、私達の誰もがミスや誤ちや間違いは起こします。
そのような意味も含めれば、

 

私達の誰もが・・・「誰から見ても快(よ)い」・・・という人は、ほぼほぼ存在しないのでは・・・?

 

とも捉える事が出来ますし、先にご紹介したある医師の方が「本当に治すのは家族や社会の中」という点を踏まえると、

 

普通?と考えられている私達という社会の側が、(入院されていた方々などに対しての)「精神障がい」という「偏見や差別」を無くしていく

 

という事が、改めて必要であると強く感じます。
そして、精神的なバランスが崩れつつある時には、お薬などの治療も必要なケ-スもある事と思いますし、全てに当てはまる訳では勿論ありませんが、私は自分なりの前提として、クライアントの方やセミナーや講座の受講生の方などに、次のようにお話する事もあります。