憑依する側にも理由はあるが、最大の理由や原因となっているのは自分自身である
という事です。
つまり、
憑依する側だけが悪いのではなく、それを許してしまっている自分自身にも問題がある
(なお、「悪い」という言葉を用いていますが、「自分自身の問題」が「悪い」という意味合いではありません)
という事です。
この点を理解しておかなければ、一時的に憑依を剥がす事が出来たとしても、また同じ事を繰り返してしまう事になります。
そして、自分自身が行った言動などは、
憑依現象であろうと、自分自身の内面から出ているものであろうと、他の誰かや何かの責任にする事は出来ない
つまり、
言い訳にはならない
という点です。
とても厳しく聞こえるかもしれませんが、理由や原因がなければ憑依現象に遭遇する事はないからです。
もし仮に、全くの理由や原因もなく、むやみやたらに誰にでも憑依が行われるとすると、「人間」というのはとうの昔に存在し得なくなっている、という結果に繋がっているはずだからです。
そして、ここに解決の糸口も同時に見出す事が出来ます。
理由や原因もなく、やたらめったら憑依される事がないとすると、
やはり憑依される理由や原因はその人にある
という事になります。
そして、憑依される理由や原因は、
その人の外面(外側)にではなく、その人の内面(内側)にある
という事です。
実は、このような憑依現象というのは、程度の差はあれ、私達の誰もが日常的に体験しているとも言われています。
例えば、時折、理由もないのに、何か憂鬱に感じたり、イライラや不安・動揺などを感じたり、あるいは、ふと、もの悲しくなったりした事がある、といった経験はないでしょうか?
勿論、このような事の全てが憑依現象ではありません。
そのほとんどは自分の内面から出ているものです。
しかし、憑依という現象は、そのような何かしらの感情に引き寄せられた時によく起こります。
つまり、自分の中で何か鬱屈感などを感じたりしていると、それに引き寄せられて、理由も分からずにその鬱屈感などが更に増幅されてしまうといった感じです。
そして、私達は誰しもが喜怒哀楽などの感情を持っていますし、このような感情を無くす事は出来ません。また、そもそも無くす必要性もありません。
なぜなら、そのような感情を味わい、そして、それを自らがコントロールする術を学ぶ事も人生の目的の一つだからです。
なので、このような感情を感じたからと言って、すぐに憑依を受けるという事もありません。
では、どのような場合に憑依を受けやすくなるのでしょうか?
それは、
鬱屈感などの何かしらの負(ネガティブ)の感情を、あまりにも抱え込み過ぎている時
と言えます。
そして、
このような負(ネガティブ)の感情を無意識ながら日常的に感じる事に慣れてしまっている時
に最も憑依を受けやすくなると言えます。
そして、
負(ネガティブ)の感情を感じる事が、あまりにも日常的になってしまっているが為に、憑依を受けていても気づかない
という事に繋がってしまいます。
なぜなら、
「日常的」というのは「自分自身」という意識を保っている
という事だからです。
では、このような憑依を体験しない為にもどのようにすれば良いのでしょうか?
答えは簡単です。