活力の源は内面に(※ イメージ療法も兼ねて) ~地球内部の旅へ~

ここは、地下3,000㎞の地点です。
そして、ここはコアの外核です。
このコアの大きさは月をも上回る大きさです。
液体金属の巨大な渦が、螺旋(らせん)状に動き周り、これに地球の自転が加わり、さらに巨大な渦となって動き回っています。
この螺旋状の動きにより、「地球全体を守る磁場」を作り出しています。
このような「磁場」を形成する、地球の自転の核となる、コアの動きから産み出される「エネルギー源」により、私達人類が地球での活動を行うことを可能にしてくれています・・・

 

さあ、では、最後の地点に進んで行きましょう。
ここは、地下5,000㎞~6,400㎞コアの内核です。
熱と圧力の二つの力の頂点となっている地点です。
温度は太陽の表面温度よりもはるかに高く、圧力は地表の350万倍の地点です。
この地点は当然のことながら、前人未踏であり、ほとんどが未解明の地点です。
しかし、地球の「中心点」であり、ここでの活動が「地球全体を守る磁場」を発生させているコアの外核の力を産み出しています。
ここは、言わば、「地球そのもの」であり、「地球のエネルギー源」となっている地点です・・・

 

では、少しづつ、自分のペースで地表に向けて上昇して下さい。
そうです、少しづつで構いません。
そして、「今ここ」に落ち着いて下さい。

 

さあ、「地球の内面への旅」をしてきましたが、如何でしたでしょうか?
私達人類は、飛行機を開発し、衛星やロケット、また、スペースシャトルなどの宇宙船を作り出し、月まで到達し、今や、火星にまで進もうとしています。
これはこれで進歩や進化と言えることかもしれません。

しかし、実際の所、自分達の住んでいる「地球の内面」に関しては、ほとんどが未解明の状態であることも事実です。
勿論、宇宙という「外側」に出て行く方が、熱や圧力の充満している「地球の内面」に向かうよりも安全であり、比較的容易なこともあるかと思います。

 

地球は自らが自転することにより、自らを守る磁場を形成しています。
そして、この自転を産み出す「エネルギー源」は「地球の内面」に存在しています。
そして、地表から地下までの世界を旅してきましたが、一見すると相容れない世界が連なっているようにも見えますが、その全てが繋がっており、それぞれが関係性を持って連動しています。
つまり、私達の目に見えない、地下という「地球の内面」の世界においては、

 

常に動き、変化し、成長し、進化し続けている

 

とも言えます。
地球が自転を止めれば、私達人類は生き残ることは出来ません。
そして、地球が自転を止めれば、周囲の天体の軌道などにも影響を及ぼします。
そうなれば、火星に到達しても同じ状況になるかもしれません。

そして、

 

地球は自らを、自らの内面にある活力で生かし続けている

 

とも言えます。
そして、旅の途中で見てきたように、その過程において私達の生活に必須な様々な地下資源をも提供してくれています。
最初にコメントしたように、

 

地球と私達人類との構造などに共通点が多々ある

とすると、

私達自身も自らを生かす活力は、私達の内面にある

 

ということになります。
今回のテーマにおいては、地球を守ろう、あるいは、宇宙開発の是非などに焦点を当てたものではありません。
私自身も宇宙というテーマは大好きです。
ただ、私達は何かに行き詰まったりすると、

 

答えを「外側だけ」に求めようとする

 

という傾向も多々あります。
そして、この「外側だけ」というのは、