活力の源は内面に(※ イメージ療法も兼ねて) ~地球内部の旅へ~

ここは、地下300メートルの地点です。
気温は50℃、湿度は100%です。
装備をしていなければ、人類は20分程で死に至る可能性がある地点です。
しかし、辺りを見渡すと、結晶の存在で煌(きら)めいています。
どれも巨大な結晶ですが、中には、バスよりも大きな結晶も数多く見受けられます・・・

 

さあ、進んで行きましょう。
ここは、地下550メートルの地点です。
ここにはイリジウムという成分が存在しています。
が、しかし、私にもイリジウムなる物が、どのような姿や形をしているのかは分かりません。
このイリジウムは地球上には少数しかない成分ですが、「外側」にある宇宙には豊富に存在している成分です。
では、何故ここにイリジウムが存在しているのでしょうか?
ここは、6億5,000万年前に小惑星が衝突したと考えられている地点です。
この小惑星の衝突により、最強の恐竜が絶滅した原因とも言われています。
ここは、小惑星の衝突により撒き散らされた、イリジウムという宇宙の岩石が堆積(たいせき)している地点です・・・

 

さらに、進んで行きます。
ここは、地下600メートルの地点です。
周りを見ると、赤サビだらけの岩石などが見えます。
ここは、30億年前には「浅い海」であった所です。
この「浅い海」には、バクテリアの集合体であるストロマトライトが多数生息していました。
ストロマトライトという名前を覚える必要性はありません・・・(笑)
このストロマトライトは、日光を利用して養分を作り出し、それと同時に「気体」を発生させていました。
そうです、この「気体」は「酸素」です・・・
この「酸素」の誕生により、地球上で「呼吸」が可能となりました。
そして、「酸素」が海中の鉄分と結び付いて赤サビとなり、「鉄鉱石」の層となったのがこの地点です。
そして、現在はこの「鉄鉱石」を採掘して、車やビルなどを私達人類は作り上げています・・・

 

では、ここで、少し深く進んで行きましょう。
ここは、地下3,900メートルの地点です。
そして、ここは実在する現在も稼働中の鉱山の中です。
周囲の岩の表面温度は60℃で、常に崩落の可能性もある危険な場所です。
そして、この地点よりさらに深い地点に行った人類は、今の所、まだ、いません・・・

 

ここから先は未知であり推測の世界に入って行きます。
でも、安全なので大丈夫ですよ。

では、未知の領域に進んで行きます。
ここは、地下4,000メートルの地点です。
辺りを見渡すと、ここは「海の中」です。
そして、海底の地中には何兆トンもの「塩」が存在しています。
ここは、1億6,000万年前には盆地であった所です。
しかし、海水が噴き出し、暑さで海水が蒸発し、200万年以上もの時をかけて「塩」が堆積した場所です・・・

 

では、進めて行きましょう。
ここは、地下5,500メートルの地点です。
ここには、「石油(原油)」が存在しています。
この「石油(原油)」は、かつて「プランクトン」であった死骸が液体に姿を変えたものです・・・

 

さあ、さらに進んで行きます。
ここは、地下6,400メートルの地点です。
ここには、大量のマグマが存在しています・・・

 

ここからは、さらに深く進んで行きましょう。
ここは、地下240㎞の地点です。
ここには「ダイヤモンド」が多数存在しています。
本来は「ダイヤモンド」はこの地点に存在しているものです。
では、何故、私達人類は現在でも「ダイヤモンド」を入手出来ているのでしょうか?
30億年かけて作られた「ダイヤモンド」の一部が、3,000万年前の爆発により地表付近にも放出されました。
私達人類は、その地表付近に放出された名残の「ダイヤモンド」を発掘して入手しています・・・

 

では、さらに倍の距離の深さに進んで行きます。
ここは、地下500㎞の地点です。
ここには海水を含んだ巨大な板状の岩石が連なっています。
「地中」なのに、何故、「海水」を含んだ岩石なのでしょうか?
この岩石は、かつて「地表」に存在したプレートであります・・・

 

さあ、ここから先は、さらに加速して、より深く進んで行きます。