あなたの憧れの人も・・・人の子? ~私の子どもの頃のヒーローのジャッキー・チェンから~

◎ 買い物中毒・お酒・ギャンブル

  → 『 ある日・・・時計店に入り・・・入るなり「 これが一番高いやつか? ダイヤが一番多いのか? じゃ七つくれ。 包まなくていい! おい、金払え! 」と言うとすぐに身を翻して出ていく。 一週間、日替わりで付け替え、・・・友達を食事に誘い出して、会うなりわざとらしく袖をまくり上げては見せつける。 』

  → 『 毎日のように飲酒運転をし、朝はポルシェをぶつけ、晩はベンツをぶつける。 いつでも頭はくらくらしている。 』

  → 『 最初にスタントマンになったときは、一日五ドルの稼ぎで、しばらくしたら三十五ドルに上がった。 汗を流して血を流してそれっぽっちの金を稼ぐと、ギャンブルに乗じた。 三十ドル勝てば六十ドル賭け、六十勝てば百賭ける。 だけど、結局は負けるから、貧乏神がつきまとっているのかと思った。 ときどきいっきに三百ドルあまり、つまり十日分の給料を負けたりするから、そういうときはとくにしょげていた。 』

 

◎ 恐怖心

  → 『 昔から、何よりも怖いのは注射だ。 ・・・注射器の針を見ただけでぞっとする。 ・・・(ある映画の撮影で怪我をした際に)看護師がやってきたとき、注射器の針を見ただけでたじろぎ、腹這いのまま、ベッドを押して逃げ回った。 ・・・(看護師が)まだ針を刺していないのに、僕はもう喚き始めた。 それを聞き付けて、周りに人が集まったが、大の男がたかが注射で喚いていると見ると、みんなあきれてしまった。 』

 

◎ トラウマ(映画「サンダーアーム/龍兄虎弟」で頭蓋骨骨折により、手術のためのCTやMRIのような検査を経験したことから)

  → 『 (その後も検査のためにカプセルに入れられる状況において)たぶん、この恐怖心は「サンダーアーム/龍兄虎弟」で経験した怪我のせいで生まれたものだろう。 あれ以来、ああいうカプセルに入れられると、必ずその時の体験を思い出す。 』

 

◎ 臨死体験?(上記の映画での検査の最中に体験したことから)

  → 『 ユーゴスラビアで脳の手術をした際は、似たようなカプセルに押し込まれて、中で頭がぼんやりして、もう一人の自分が、ゆっくりと下のほうに向けて歩いていくのが見えた。 で、下のほうからは、光の束が見える。 この手のことをあまり信じない方だが、その瞬間は、ほんとうに遠くから光が差してきて、自分自身が浮かび上がって、その光のほうに向かって降りていこうとしているのが見えた。 同時に、別の自分が大声で、「行くな、行くんじゃねえぞ!」と叫んでいるのが聞こえた。 すると、カプセルの外に出て意識も戻ったんだ。 』

 

◎ 妄想(最近のこと)

  → 『 最近、自分は怖がりで、妄想癖があるんじゃないかと思うようになった。 いま、車で歩道橋の下を通るだけでも怖くなる。 なるべく真下には停まらず、青信号だったらさっさと通りすぎていく。 歩道橋が崩れ落ちてくるんじゃないかと想像してしまう。 香港の海底トンネルでも、心の中で、速く速く、渋滞には絶対になるなよ、と念じている。 周りの水を見ると、これが、自分の車に向かって押し寄せてきたらどうしようと妄想してしまう。 』

 

◎ 死生観?(最近のこと)

  → 『 このあいだ、夜眠れず、自分が八十まで生きるとしたら、あと二十年で死んでしまう、と考えて急に怖くなった。 死体が埋められると、地下で虫に噛まれそうだから、絶対に火葬してもらわねばだめだ、と考える。 それで、仮に、息子(30歳位)も八十まで生きるとしたら、あと五十年で、彼もいなくなっている。 なんて残酷なのだろう。 そんなことを考えていたら、からだが大きな火達磨のようになり、焼かれているようで、苦しくなった。 慌てて起き上がり、運動をし始めた。 幸い、からだを動かしていると、そういうことを考えなくなる。 』

 

と、トピックのご紹介はここまでに致しましょう。
これ以外にも、皆さんも名前はご存じの方も多いと思いますが、歌手であるテレサ・テンを始めとする数々の女性遍歴や、息子が大麻使用容疑で逮捕された件などを含めた、自身の父親としてのあり方、などが語られています(なお、この本を読むようお勧めしている訳ではありません。単に私がジャッキー・チェンが好きだから取り上げたまでですので)。

 

では、ここまでお読みになって頂いて、皆さんは何かを感じましたでしょうか?
取り上げたトピックの各項目もそれなりの捉え方は出来ますが、それに特段意味を持たせている訳ではありません。
今回のテーマは「憧れの人」ということでした。

 

もしかしたら、ジャッキー・チェンの良い所、賛美に値する学ぶべき点などの話題が出て来るのでは?と思った方も多いかもしれません。
しかし、ご紹介したトピックは、どちらかと言えばそのような面とは反対かもしれません。
実は、ここから先が皆さんに考えて頂きたいテーマと結び付いていきます。

 

先ほど新年度という切り替えの季節というお話をしましたが、新しい環境や状況、あるいは、環境や状況は変わらずとも、何か新しいことを試したいと思う方もいらっしゃるかと思います。
このような、新しく仕事を覚えたり、あるいは、何かを身に付けようと思う時、

 

すでに出来ている人を真似る

 

というのは効果が上がる方法の一つでは確かにあります。
しかし、その一方で、何故かは分かりませんが不思議なことに