「ドラゴン桜」からの小さな簡単な自信の積み重ね ~減点方式と加点方式も~

このドラマ内において、東大入試における英作文の採点方法は「減点法」であると紹介されています。
つまり、この「減点法」という採点方法は、高度な文章構造や難解な単語を活用することで点数が高くなる訳ではなく、間違いが少なければ少ないほど点数が下がらない、という方式です。
ちなみに、今の方式はどのようになっているかは分かりませんが、私が浪人時代に学んだ英語においても、基礎を学ぶ際は東大入試の英語も活用されていました。
つまり、私の浪人時代においても、志望先の学部によって難易度は変わりますが、東大入試の英語は基礎が出来ていれば充分解答出来ると教わりました。

 

話しが逸れてしまいましたが続けて参りましょう。
このドラマ内において紹介されていた英作文の問題は、いわゆる4コマ漫画のセリフを英語で自由に埋めるという問題です。
つまり、セリフのない4コマ漫画からセリフを自由に組み立てて、一つのストーリーとする、という問題です。
この手の問題を日本語で行うと、ほぼ全ての人が満点を取れることと思います。

 

例えば、4コマ漫画の最後の場面が、彼氏が彼女に花束を渡そうとしている場面と仮定します。
これまでの3コマ迄の場面で、知り合う場面喧嘩をした場面、そして、それぞれ一人になって考えている場面が描かれていたとします。
では、あなたはこの4コマ目にどのようなセリフを入れるでしょうか?
日本語で構いませんのでチョット考えてみて下さい・・・

 

どうでしょうか・・・?
人それぞれ様々なセリフが浮かんだことと思います。
そして、実はどのようなセリフを思い浮かべようと、よほどストーリーと掛け離れていない限り皆さん正解になることと思います。
例えば、

 

「最初に出逢った頃の気持ちを思い出したよ。だから結婚して欲しい!」
「喧嘩もしたけどこれからは仲良く付き合っていこうよ!」
「一人になって考えたけど、やはり君が好きだ!」

 

などなど・・・。
そして、ここで問われているのは、あくまで英作文の能力です。
私ももはや英語に関して自信はありませんので、あえて上記のセリフを英作文はしません(出来ないというのが本音です)が、上記のセリフを英作文にするとなると、

 

それなりの長い文章構造を活用し、使用する単語も多くなる

 

という点は共通しています。
そして、「減点法」というのは、ちょっとした文章構造の間違いや、前置詞(at,in,onなど)の間違い、そして、単語の間違い(スペルミス)が点数から引かれていくということです。
例えば15点満点において、スペルミスが2つ、前置詞の間違いが2つ、そして、ちょっとした文章構造の間違いが1つとすると、少なくとも5点減点され点数は10点になります。
そして、これは色々考えて、今の自分にとって精一杯の英語力を駆使しての結果です・・・

では、発想を変えて出来るだけ高い点数を取ってみましょう。
それは、

 

「I love you!(私はあなたを愛している)」

 

です。
長文を活用しても、伝えたいことは「愛している・好きです」という内容のセリフにほとんどの方が辿り着いたと思われます。
しかし、同じ思いを簡単に伝えている「I love you!」はどうでしょうか?
もしかしたら、この問題は小学生でも解答出来るかもしれません。
そして何より、

 

減点しようがない・・・

 

という所が最大のポイントになっています。

今まで「出来る」ということと「減点法」を見てきました。
私達が「自信」を持つ時には様々な状況も考えられますが、その内の一つには、

 

今まで出来なかったことが出来るようになった

 

という点も挙げられます。
そして、この出来なかったことが出来るようになるということは、

 

小さな簡単な出来ることの積み重ねの結果

 

という側面もあります。
そして、自信を積み重ねるということは、