「何もしない」という行為や行動を伴う
ということです。
そして、この、
「何もしない」ということは結構難しい
という側面があります。
座禅や瞑想をしたことがある方は実感があることでしょうが、「無」になる、あるいは、「頭を空っぽ」にしようとすると、様々なことが湯水の如く湧き出て来るのが一般的に多いです。
そして、「眠り」につく時に「何もしない」と思うと、このように過去の出来事や将来のことなどが自然と頭や心の中に流れ出てきて、なかなか寝付かれないということに繋がっていきます。
そして、このような状況の時は、実は自然と流れ出て来ているのではなく、
無意識ながらも、あなたは過去の出来事や将来のことなどに意識・焦点を絞っている
という行為や行動をしているということです。
そして、このような状況を回避するには、
意識して「眠る」という行為や行動をする
ということです。
つまり、「眠る」という行為や行動に意識・焦点を絞るということです。
ちなみに、「眠る」前にお茶を飲んだり、本を読むなどの行為や行動は、いわゆるルーティーンであり、それを行うことにより眠りやすくなるのであれば、それはそれで良いと思います。
ここまでは、「眠る」あるいは「眠りにつく」ということを、「何もしない」ということではなく、行為や行動であると捉え直すという発想の転換の一つ目です。
そして、「眠る」ということは行為や行動であると捉えると、次のような質問や経験談がよく出て来るかと思われます。
それは、
眠ろう眠ろうとすると、逆に頭が冴えてきて眠れなくなる
と・・・。
これは私にも経験がありますし、その通りであることが多いかと思います。
そこで、二つ目の発想の転換です。
あなたが「眠りたい」と思う時、その思いは、
あなたの望みでもあり楽しみでもある
ということです。
つまり、「眠る」という行為や行動は「楽しさ」を伴うということです。
そして、ここで考えてみて下さい。
あなたが自分自身にとって「楽しみ」という行為や行動を取る時、
あなたは何かを努力したり頑張ったりする必要性があるでしょうか?
行為や行動は何でも構いません。
本を読む、TVゲームをする、ケーキを食べるなど何でも大丈夫です。
このような行為や行動を取る際に、あなたの中には努力や頑張りという思いは存在していないかと思います。
つまり、「眠る」ということがあなたにとっての「楽しみ」であるならば、
「眠る」際に努力や頑張りは不要である
ということです。
多くの方は、眠らなければ明日の仕事に差し支えがある、あるいは、疲れが抜けなくなる、などのように、「眠る」ことに努力や頑張りを費やしていることがあります。
しかし、「楽しむ」ことに努力や頑張りは必要ありません。
そして、一つ目と二つ目の発想の転換をミックスすると、
「眠る」という行為や行動を楽しめば良い
ということです。
これは、あなたの意識が、
「眠る」という行為や行動に焦点が絞られ、なおかつ、楽しさという感情と結び付く
ことにより、より一層「眠る」という目標を達成しやすくなるということを意味しています。
単なる言葉遊びのように思われるかもしれませんが、なかなか寝付けないと思う時などは、「眠るという行動を楽しもう」と思って試してみて下さい。
そして、「眠り」についた後は、「夢」が待ってくれています。