第111回:『 「シン・ゴジラ」というシンボル・象徴 』
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。
梅雨明け後、一気に夏らしい装いになっていますが、熱中症や体調管理にご留意下さい。
ところで、先日、映画「シン・ゴジラ」を観てきました。
私は今まであまりゴジラ作品を観たことはありませんでしたが、今回は何となく観てみようと思い立ち足を運びました。
初期のゴジラ作品は、核や放射能に対する警告などがメッセージとなっているとも言われています。
今回の作品も全体を通して様々なメッセージが伝えられているように感じます。
ゴジラの出現という未曾有の事態に対し、主に政府や官僚、日米同盟、国連安保理の対応などが混迷を来していくという視点から描かれています。
とてもテンポの良い映画ですが、内容としては中高生以上の大人向けの作品でもあるように思います。
もちろん、小さいお子さんが観ても、その中から何かを汲み取ることは出来るかと思います。
また、ゴジラが起こす行動に際しての都市の状況などは、意図してのことと思われますが、どこか震災などの状況と重なる所もあり、映像的には衝撃を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そして、この映画の中で描かれているゴジラという存在は、
シンボル・象徴
です。
シンボル・象徴というのは、それに触れる人々の数と同じほど、印象や感想、そして、伴うイメージというのは様々であり違いも生じてきます。
日本では馴染みのある仏像も同様ですし、企業のロゴマークなども該当します。
つまり、シンボル・象徴には、
それぞれの思いが込められている
とも言えます。
そして、シンボル・象徴という存在が産み出されるのは、
発想が元となって存在が産み出される
とも言われていますが、科学の分野のある一説では、
存在が元となって発想が産み出される
との真逆の見解もあります。
言わば、卵が先か?鶏が先か?のお話と似ています。
ともすると、この映画におけるゴジラという存在は、
発想を元に、ある思いが込められたシンボル・象徴として産み出された存在
とも言えますし、
(実存する)存在を元に、ある思いが込められたシンボル・象徴として産み出された発想
とも言えます。
希望?を込めてでもありますが、実際にゴジラという存在はこの地球上には実存していないでしょうし、姿を現すこともないかと思います。
しかし、
発想が存在を産み出す
と同時に、ゴジラという存在が産み出された、
発想の元になっている何かしらの存在がある
ということも否定出来ないのかもしれません。
そして、ここでの何かしらの存在の意味とは、実存する生物や物質という意味ではなく、