偽りの記憶 ~感情&潜在意識で繰り返される刷り込みの影響も~

当時と興奮や感じ方の度合いが違う

 

というものでした。
大人になってから観ているので感じ方が違うのもある意味当たり前かな?あるいは、何度も繰り返し観ているので興奮の度合いが下がっていったのかな?などと心の中では思いながら特に気にすることはありませんでした。

 

そして昨年、久しぶりにその映画のカセットテープを聞いていました。
そのカセットテープには、その映画のカーチェイスの場面が「セリフ」と「効果音」と共に収録されています。
すると、その当時の興奮と感じ方に近いものが心の中に広がっていきました。
そこで、何が違うのだろうと思い、その映画のカーチェイスの映像とカセットテープの音を較べてみました。
すると、

 

「効果音」が違う

 

ということが分かりました。
つまり、映画では「映像」「セリフ」「効果音」が三位一体ですが、カセットテープでは「セリフ」と「効果音」そして私の「回想」が三位一体となっています。
そして、この中で一番力を持って私に影響を与えていたのは、

 

私の「回想」

 

です。
そして、私の「回想」を作り上げていたのは、

 

映画の「映像」「セリフ」 + カセットテープの「効果音」 = 私の「回想」

 

というものでした。
つまり、私は自分の「回想」を繰り返していく中で、

 

全く存在しない「映像(映画)」「セリフ(映画)」「効果音(カセットテープ)」という三位一体のカーチェイスの場面を作り上げていた

 

ということです。
そして、私の興奮や感じ方の度合いも、

 

私の「回想」から産み出されていた

 

ということです。
つまり、

 

私の「回想」は「偽りの記憶」

 

であったということです。
そして、このように「違和感」が判明しても、私の中に今だに印象強く残っているのは、

 

私が作り上げた「偽りの記憶」「回想」

 

です。

今回の映画のケースは日常生活に影響を及ぼすものでもありませんし、あくまで自分の心の中の出来事ですのでプラスに捉えています。
このような日常の中に芽を出している「違和感」というものを感じる際は、あなたの中に「偽りの記憶」がある証かもしれません。
その記憶の真実を探り当ててみるのも面白いかもしれませんよ。
そして、探り当てる一つの灯台になってくれるのが、「繰り返し」行ってきた所に秘められているかもしれません。

 

ここから先は余談ですが、「偽りの記憶」についてもう一つお話します。