偽りの記憶 ~感情&潜在意識で繰り返される刷り込みの影響も~

何かしらの感情とイメージが結びついた時

 

というのが挙げられます。
そして、もう一つの要因として、

 

繰り返し質問され、繰り返し答え続ける

 

というのが挙げられます。
そして、この「繰り返し」というのが、

 

偽りの記憶が本人にとっては真実となる

 

という点に結び付いていきます。
このような偽りの記憶というのは、私達の誰もが持っている可能性があります。
例えば、大人になってから小さい頃のお友達とお話をしていると、自分の記憶とは幾つか違っているなぁと感じたり、親類の人と子ども時代の話をしている時などにもよく見受けられると思います。

 

このような偽りの記憶というのは特段気にする必要もありませんし、トラウマになるといったケースもほとんど心配する必要はありません。
しかし、先のケースのように、

 

叱られることの「怖さ」などの感情

 

と結び付いている偽りの記憶は、大人になってからも多少の影響は残っている可能性はあります
また、当然のごとく偽りの記憶というのは何歳になっても作り出されるものですので、このような所謂「負の感情」と結びついている偽りの記憶が幾重にも積み重なって作り出されているケースもあるかもしれません。

 

前世療法でも年齢退行療法においても、思い出された記憶が偽りであるのか真実であるのかは、実はほとんど気にしません。
しかし、現に「今」の段階でそのような記憶が思い出されたという所、あるいは、そのような記憶を持ち続けているという所にポイントを当てていきます。
そして、ここで大切にする点は、

 

その記憶から何を学び、今後にどう活かしていくのか?

 

という点です。
今回のテーマのような偽りの記憶というのは私達の誰もが持っていますし、特に日常生活において影響を感じている場面などがなければ気にする必要もありません。
ただ、偽りの記憶というのは、どこかに「違和感」を感じるという所から真実が明らかになっていくケースもあります。

 

ここから先は私の実際の体験ですが、昨年、私自身の偽りの記憶の真実が明らかになった事柄があります。
と言っても、取るに足らない事柄ですが、「違和感」から真実が明らかになっていったケースですので、簡単にご紹介します。

 

私は小さい頃からジャッキー・チェンの映画が好きで、今でもよく繰り返し観ています。
その中でも、小学生の時に観たある映画が好きで、現在に至るまで繰り返し観ていたのですが、その映画の「ある場面」になるといつも「違和感」を感じていました。

 

小学生の当時の私の家にはビデオデッキもありませんでしたし、今のようにレンタルビデオ店というのもほとんどありませんでした。
そのような時代の中、映画のサウンドトラックというのは結構流行っていました。
当時はCDではなくカセットテープが主流で、そのサウンドトラックの中には、主題歌のみならず、映画の「ある場面」の「セリフ」と「効果音」が収録されていました。
そして、当時の私はその映画のカセットテープ何度も「繰り返し」聞いては、映画の場面を「回想」したりしていました。

 

話は戻りますが、好きで観ていたその映画の「ある場面」とはカーチェイスの場面です。
当然映画ですので、カーチェイスの「映像」と「セリフ」と「効果音」が三位一体となっています。
しかし、いつ観てもそのカーチェイスの場面になると「違和感」を感じていました。
そして、その「違和感」とは、